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姉のご登場。
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「遙ぁぁぁぁァァァァッ!!」
ミサイルのごとく突っ込んでくる。姉。
「何々!?寮にうつっちゃうの?やだやだぁ~!!行かないでぇ~!お姉ちゃんおいてどこ行くのよぉ~!」
「仕方ないよ。父さん母さん二人が関わったらどーしよもない。」
「うわぁぁん!!我が弟よぉ、こんなに愛してやまない姉がいるというのにぃぃ!」
見てわかる通り、ブラコンだ。
自分で言うのもアレだけどね。
神崎 愛梨(かんざき あいり)それが姉の名前。
姉は容姿端麗、まさに美女とも呼ばれる部類であり、秀才、そして運動神経抜群な完璧人間だ。
欠けるところというと2つ。
ブラコンであること。そして…
「父さん。寮ならば男子校ってこと?」
「ああ。その通りさ。」
「え、それは本当なの!?お父さん!」
「えぇ?あぁ、そうだが…」
「うふふふ腐腐。遙。今は何も言わずにお姉ちゃんの部屋に来なさい。」
そう、ご察しの通り腐女子である。
姉の部屋に着くと興奮気味に語られる。
「いい…遙!
あそこはホモの巣窟よ。
掘られるか、掘るか…それは遙次第よ。
でも、大事な弟を傷物にされたら、たまったものじゃない。
だから、逃げるのよ。
一度捕まったら終わりなの。
あ、でも、彼氏できたらお姉ちゃんに報告してね♡
楽しみにしてるわ。あと…….…」
これが2時間半延々に続いた。
「で、ねぇちゃん。僕、どーすれば、それと関わらないで済むの?」
僕はノンケだ。腐男子でもホモでもない。
ノーマル、大事なことだからもう一度言おう。
僕はノンケだ。ホモじゃない。
「うーん、そうねぇ。少しくらいのイジメを耐えられるならば、やれないこともないわ。」
そういうと姉はごそごそとタンスを漁りだす。
「あ、あった、あった。」
何やらメガネみたいなものとスプレーみたいなのを持っていた。
「男子校で一番空気になる方法はモブになること。
だから、この分厚い丸メガネと《簡単!天然パーマスプレー》を使えば、心配無用だわ!
でも、バレたら終わりね。」
「分かった。ありがと。ねぇちゃん。」
うん。これで男子校対策は万全だ。
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