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ある夏の日 7
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「はい、着いた。」
彼が連れてきたのは、さっき休もうと思っていた日陰のところ。
僕のことをゆっくりと優しく下ろしてくれた。
なんで?
「どうして…」
「顔色が悪かったから。」
本当に心配してくれているように僕を見ていた。
「知り合いに何か冷たいもの頼むから」
「そんな…大丈夫ですよ?」
そこまでやってもらうわけにはいかない…
そう思っているのに彼に流されてしまった。
彼は電話でどうやら友人に飲み物を頼んでくれたらしい。
「…ありがとうございます」
「俺が勝手にやったことだから…それより」
彼はそっと僕の頰を触って微笑んだ。
「どうして君がこういう格好をしているのかはわからないけど、綺麗な男の子が女の子の格好をしたら危ないぞ」
え…どうして
彼が言った通り僕は女装をしている。今の姿は、黒髪のロングのウィッグをつけ、青系のワンピースを着た、どこから見ても女の子に見えるような格好なのだ。
家族以外知らない…
誰にもバレたことがないのに…
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