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Episode16
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「そう言えば、まだ名乗ってなかったわね。
アタシの名前は、櫻井 友也(さくらい ともや)。
今日から貴方の担当医になったから、宜しくね。」
やっぱり医者だったのか。
何科の医者だ?
ネームプレートをふと見ると「精神科医 櫻井 友也」と書いてあった。
あぁ、精神科医か。
「少し、質問させて頂戴?」
疑問形になっている割には有無を言わせぬ口調に何も言わずにいると、勝手に質問を始めた。
「まず一つ目。貴方が『ご主人様』とやらに出会ったきっかけは、何?」
きっかけ。
珠川家に捨てられて、引き渡されたから。
「あぁ、喋りたくないならこれに書いても良いわ。」
そう言って渡してきたのは、スケッチブックと鉛筆。
こいつはきっと、自分の質問への答えが出るまで僕を解放しない。面倒なタイプ。
ずっと拘束されるのは嫌だったから、仕方なく質問への答えをスケッチブックに書き連ねた。
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