アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
テスト
-
次の日、日向は約束通り佑斗と勉強することになった。
放課後の誰もいない教室でカリカリとシャーペンのはしる音だけが響いていた。
佑斗の方を見ると佑斗も問題を解いていて、伏せ目がちな目は長いまつげに縁取られていた。
(綺麗だなぁ・・・)
同じ男なのにそんなことを思ってしまう。
ふと昨日の事を日向は思い出した。
結局日向は颯太と一緒に颯太の妹である風花(ふうか)ちゃんを迎えに行く事になった。
「日向くんはお兄ちゃんの彼女知ってる?」
会ってまずそう聞かれた。
「えっ⁉ 颯太彼女いるのか⁉」
「風花!俺の友達に会うたびにそれ聞くのやめろ!」
「えー。日向くんも知らないのかぁ。」
日向の質問には答えずに風花ちゃんを叱る颯太。
それを意に介さずしゃべり続ける風花ちゃん。
「彼女ね!すっごい美人なんだって!」
「風花!」
「まじで⁉ 超見てみたい!」
「日向!」
颯太が遮ろうとするも二人は話し続ける。
「同じ学校なのか?」
「たぶんね! 」
「たぶん?」
「だってお兄ちゃん教えてくれないんだもん。」
そう言って風花ちゃんがチラッと颯太を見ると、不機嫌そうに口を開いた。
「なんで教えなきゃいけないんだよ。」
「あら、家族だもん。気になるのは当然じゃない?」
「俺も気になる。」
「はいはい。いつかな。」
「もう!いつもそう言うんだから!」
ため息をつきながら颯太があしらうと、風花ちゃんがむくれていた。
(綺麗・・・・・・・・か・・・颯太には悪いけどきっと祐斗の方が・・)
「ん?どこかわからないとこあった?」
「えっ?」
祐斗がニコッと笑って聞く。
つい祐斗の顔をボーッと眺めていたらしい。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
72 / 138