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日向と帰った後、祐斗が自宅に着くと携帯の着信が鳴り響く。
俊平からだった。
「はい。」
俊平からの電話に出ると、いきなり今日日向に会ったかどうか聞かれる。
「会ったけど。」
「いつ?」
「放課後。靴箱で。」
どうしてそんなことを聞くのだろうと不思議に思っていると、俊平が次の質問をしてきて祐斗は理解した。
「日向の様子変じゃなかったか?」
俊平は「どうだった?」ではなく「変じゃなかったか?」と聞いてきた。
それだけで祐斗は今日日向に何かあったのだと察する。
「あぁ。何かあったのか?」
「何かあったってほどじゃないかもだけど・・・・・・・・・祐斗・・由香里って知ってる?」
「ゆかり・・・」
ゆかりと聞いて祐斗が最初に思いついたのは小学生の時に一緒のクラスだった女の子だ。しかしその女の子は県外の高校に進学したほずだった。
他にもゆかりという名前の人物を思い浮かべてみるが思い当たらなかった。
「いや・・・知らないな・・」
「河野・・・バスケ部のやつなんだけど、そいつの彼女なんだ。」
河野という名前をどこかで聞いたことがある。
どこでだったか・・・・
祐斗が思い出そうとしていると日向が話していた人物のことを思い出した。
そう、確か・・・
「河野颯太・・・」
「!そう。よく知ってるな。」
俊平は祐斗が颯太のことを知っていたことに驚く。
「前、日向から聞いたから。
・・・・で、なんでその彼女が出て来るんだ?」
「今日河野の彼女から呼び出されたんだ。」
俊平の言葉を聴いた瞬間、放課後 靴箱の前に立っていた日向が思い出される。
「由香里・・・・か・・」
日向の様子がおかしかった原因が予想から確信に変わる中、祐斗と俊平は日向のことを思った。
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