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気持ち
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とうとう明日、ドラマ撮影最終日となった。
梅田先生の茶道の指導を受けられるのも今日で最後。寂しいなぁ。
梅田先生は嫌味ったらしいし、間違えると手をはたくしで最初はイラっとしたけど、教えるの上手かったから、お点前を覚える事ができた。
まぁ、褒めてくれないし、それが当たり前みたいな態度しかとってくれないけど…。
茶道の練習をしていると、いつの間にか夕方になっていて、梅田先生が夕ご飯を作りに行く。
今日もそんな感じで作り終わった夕ご飯を食べていた。時間が経つのは早いな…。
「俺のお点前でなんか、治した方がいいところってあります??」
梅田先生の手料理は美味しい。だが、会話がなくて居づらい気持ちになる。だから、たまに俺から話しかける。
「姿勢ですね。」
…。
会話が終わった…。
「見ました。」
「え?」
このあとどう話を切り出そうかと考えていたら、初めて梅田先生に話しかけられた。
やばい。嬉しいんだけど。話しかけられた!
「ドラマ、見ました。テレビはあまり見ないので知りませんでしたが、貴方アイドルだったのですね。」
「あ、ああ、そう。うん。」
待て待て待て、どう返事を返せばいいか分からないぞ…、あれれ。
「テレビに出ている時と雰囲気が違いますね。」
ギクッッ!!!!
そういえば…、梅田先生と居るとクールの演技できないって言うか、素の自分になってる!やばい!
「僕は、今の貴方がいいと思います。」
うにゅ………?
いい?普段褒めない人がいいとか、何?隠語⁈まさか隠語なの?
え?え?本当の意味は何???
待て、ナイ、いや、ありす!待てありす!
「箸が止まってますよ。」
少しの沈黙の後に梅田先生に言われて、やっと待てから解放された。
でも、俺の疑問はまだ残ったままだった。
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