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隙を魅せて。5
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「ここだな」
全て覚えている、というわけではないが回りにあったようなものを思いだしながら目的地を探す
そして見つけたのがこのマンション。
「我ながらすげぇ記憶力…」
ポストには“西園寺”の文字
間違いないと判断し、乗り込もうとエレベーターに乗り込む。指定の階を示しランプがつくのを見計らうと数秒の間に大きく深呼吸をした
「いんのかな…勢いで来てしまったが」
けど、何にせよ伝えなけらばいかん。風邪なら身を引くがサボりならば………容赦しない
ピンポーン
「……」
インターフォンを鳴らすとバタバタと足音が聞こえてくる
「類なら今出れねーぜー、……って、え??」
「お、お前は!緒方啓!」
鍵の開く音がすると直ぐ様扉が開く…
が、中から出てきたのは類といつも一緒にいる緒方啓だった
「な!おま、確か数担の!類が好きなやつ!」
「人の名前くらい覚えろ!」
「な、センコーがうるせーよ!」
「当たり前だ!」
「てか、何しに『うるせーよ、啓ちゃーん』類……」
奥のドアの開く方に目をやると、そこには家主の類があくびをしながら出てくる
「っ」
「あっれ?心咲さん?なんで家に?」
「る、類!このセンセー説教垂れる気だぜ!?」
「…その様子じゃあ、体調不良ではないようだな」
「んー、心配して来てくれたわけ?優しいな…心咲さん」
「ふざけるな、そこの緒方啓が言うように説教垂れる気だ!」
「やっぱりか!陰険教師め!」
「なんだ、その言い方は…こっちは先生だぞ??」
「へん、それがなんだよ」
「啓ちゃん……」
「類………、たく」
類は静かに、だが確かに瞳の奥は煮えたぎっているような…そんな瞳で緒方を見る
そしてそれに合わせるように緒方も類を見つめる
「じゃーな」
何かを察したのか、そう言い残すと心咲の隣をすり抜け類の家を後にする
「……」
「んで?心咲さん?」
「なんだ」
「説教すんだろ?上がれば?」
「別にここでもい『あがって?』……っ」
─────────────…
「コーヒーとお茶…どっちがいい?」
「………、お茶」
「ん」
何をノコノコとあがってんだ俺……
平常心を保とうとキョロキョロと回りを見渡す
「あんまり、気になるような物置いてないだろ……見んなよ」
「イメージと違うな…」
「俺のイメージってなんだよ」
「ガツガツな感じ」
「なんだそれ」
真面目に答えたはずの返答は類にはドツボだったらしくクスクスと小さく笑いだす
──────────────…
「で、なに?」
「生徒会長が学校をサボるな!」
「スイマセンでした」
「お陰で会議に支障をきたした」
「スイマセンでした」
「……明日再確認会議を行う予定だから、必ず来い!」
「分かりました」
「……以上。じゃ俺はかえ『なぁ』は?」
「それだけ?」
「以外なにがある」
「嘘だ」
「は?」
「ここで起こったこと─忘れてないだろ?」
「なんのことだ」
「とぼけてんの?」
「それは、脅しのつもりか…?」
「…まぁ別にいいけど…好きだって答え、まだなんだけど」
「っまたそれかよ…口を開ければ好き好き言いやがって…それしか脳がねぇのか」
「じゃあ、心咲さんが塞いでよ…」
「っん!?ふ、ぁ」
口を塞がれる。その瞬間に反応出来ずに簡単に口付けを許してしまう
「や…め…、んっ」
「ん…はぁ」
「ふんぅ…」
「はぁ……心咲さん」
「はあ……はぁ」
「この間の続き…するから」
「は?や、嘘…」
「心咲さん…アンタ油断しすぎだ、嫌いって言ってんのになんでノコノコ家まで来てあがってんの?」
「そんなの!お前が来ないからだろーが!」
「じゃあ、抵抗しろよ…逃げたらいい」
「っ!退け!」
「なにそれ、誘ってんの?」
抵抗なのか否か、さして力のない腕に胸を押されながらそれすらも愛しいと感じる。
膝先で心咲の股間を強弱をつけ刺激すると小さく声をあげた
「っ、っ…」
「声我慢してんの?可愛いな…」
「ん……っ、っ…」
「けど、聞きたいんだけど…心咲さん…声、我慢しないで」
「ぃ…やだ」
切な声で囁く類の声に簡単に反応しそうになる
「なんで?どーして俺のことそんな嫌いなわけ?俺なんかしたかよ」
「っ……お前が、本気じゃないからだろうが!」
「はぁ?俺はアンタが好きだっていってんだろ!」
「嫌なんだよ、俺は!もう惨めな思いは2度と御免だ!!」
「……なに…それ、前から思ってたけど…アンタなんでそんなに人を近づけようとしないの」
「っ西…園寺?」
「それ全部…言うまで帰さないから」
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