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あの日の続き
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福富side
「あの日、部室に行こうとしたところで新開に呼び止められたんだ」
『おーい!寿一!』
振り返るとそこには新海がいた。
『なんだ?』
『いやぁ、ちょっと聞きたいことがあってね』
『手短に話せ』
『寿一…オメさん、荒北と付き合ってるんだって?』
なぜこいつがそのことを知っている…。
まあ隠すことでもないだろう。
『ああ、そうだが』
そう言うと新海はやっぱり、という顔をした。
まあ、どちらかというと荒北がわかり易いんだろう。
付き合ってからあいつは浮かれているからな。
まあ、俺も人のことは言えないが…。
『靖友はなんとなくわかってたんだけどよ、まさかオメさんまでなぁ』
やはりな。
『ところで参考までに聞くんだが、オメさん…あいつで勃つのか?』
んなっ!
新海…こいつって男は…。
『俺はノンケだからな、わからないんだよ、男のどこに性的興奮を覚えるのか』
普通の男ならそうだろうな。
『ああ、そうだな…男が男に性的興奮を覚えるなんて有り得ないな』
だが…。
『だが俺は普通じゃないみたいだ』
俺だって男だ。
好きなやつが近くにいればドキドキするし、はっきり言ってそーゆーこともしたいと思う。
『俺は荒北じゃないとどーもならないんだろうな』
『ヒュゥ、お熱いねぇ』
話はそこで終わり、新海とメニューについて話しながら部室へ向かった。
『…?』
荒北がいない。
だいたい俺よりも早く部室にいて、俺が入ると真っ先に声をかけてくるのに、今日は来ない。
『泉田、荒北は来ていないか?』
『いえ、今日はまだ見ていません』
『そうか』
その後、とりあえず荒北なしで練習をしていたが、結局来ることは無かった。
荒北が連絡もなしに勝手に休むのは初めてだった。
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