アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
6
-
考えている内にも、時間はどんどん過ぎていって二人は楽しそうにおしゃべりをしてた。
やめて!
そんな、『好き』って言う顔・・・しないで・・・
・・・そうして悶々としていると、
「海斗、じゃあまた明日!」
そういって、颯先輩が下車していった。
颯先輩はここが最寄なのか・・・
あ、てことは、今海斗に声を掛ければ僕が独り占めできる!
そして僕は席を立とうとし、その時ふと、恐ろしいことを思いついた。
『そうだよ。颯先輩がいなければ、僕はずっと海斗の隣にいられる』
と。
その瞬間、僕の口からは自然と笑いが零れてきた。
「ふふっ・・・」
電車の中、本を読んでいるわけでも、ケータイを弄っている訳でもない奴が、くすっと笑う。
きっとその時の僕を見た人は、こう思ったに違いない。
「悪魔・・・」
と。
でも、それでいい。
・・・だって僕は、明日本物の悪魔になるのだから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 13