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頑固
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キッチンに行って飯にしよう。
と
もう一度行って歩き出した俺は、振り返ってそいつが来ていないのに気づいた。
「おい?」
声をかけるとそいつは立とうと頑張って立ち上がった瞬間にグラっと膝から落ちていった。
…体力の限界だったのか。
「ゆ…ゆっくり行くから…さき行っててください…です」
ガタガタの足でもう一度立ち上がりまたすぐに転びながらそいつはそういう。
…日が暮れるっつの。
「連れて行くだけだから、さわっても大丈夫か?」
倒れたそいつの前にしゃがんで手を差し伸べる。
そいつは差し出された手と俺の顔を何度も往復するように見て、やっと手を俺に手に乗せた。
子供のくせに冷たい手だった。
「あったかぃ…」
そう呟きながら、俺の手を両手で覆って身体をひきづって近づいてくる。
俺は抱き上げる為に両手を出すとそいつはおずおずと俺の首に手を巻きつけ抱っこのポーズをとった。
「うぃっしょっ…」
おっさんくさい掛け声で立った俺の手の中には
こいつはスチールでできてるのか?ってぐらい軽い
そいつがいる。
そいつはが怯えるように瞑っていた目をゆっくり開くのが横から見えた。
「たかぃ…すごい!」
耳元にそいつの息がかかりながらそんな声が聞こえた。
…まあでかい方だけど親にこれぐらいされたこt…無いか。
いつから虐待されてるかしらねぇけど、無いかもな。
そう思って持っていた手をほんの少しだけ上にあげた。
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