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原井と渡田(過去編)
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「なあ、最近面白いことないよなー。なー、佐々木」
金髪の髪、ピアス、目つきも悪い…いわゆる不良
俺のクラスには、原井と渡田という不良がいてそいつらに目をつけられたら人生の終わりだと思った方がいいと言われた
そいつは俺に目をつけるのだった
「そう…ですね」
なんでだ、中学までは普通に…普通に過ごしてたのに!!!
「お前さ、なんか出来ないの?面白いこと」
何すればいいんだよ…
「えっと……すいません」
はあ…とあからさまに大きなため息をつかれる
すると、原井の隣にいた渡田があっと何かを思いついたようにニヤッとした
「じゃあ、お前の親友の…」
蓮を連れてこいよ、放課後な
言われたくない言葉
俺がこいつらに目をつけられ、イジメにあっていることなど一言も言っていない。
そんな彼がここに来たら
俺を…見捨てるかも……しれない
「それは……わかりました」
機嫌を損ねたらそれこそ面倒くさいから
早く済ませよう
「くくく…」
「はぁ…はぁ…はぁ…連れてきました」
人気の無い裏
急いで走ってきたので、息が切れる
「楽、どういう事…?」
蓮は驚きを隠せないようだった
ぐいっ
「っ…!?」
いきなり原井が俺の腕を引っ張り腰に手を回す
「な…何して…」
今の状況が理解できず、渡田の顔を見るけど渡田はニヤニヤしているだけである
「なあ、どう思う?今の状態…?」
原井はニヤッと口角を上げ俺を見る
「どう思うって……んっ!?」
気持ち悪い……
スルスル
腰に回されていた腕が俺の服の中に入ってくる
「ちょっ…やめ……!!」
いきなりのことに声が出ない俺と止めさせようと大声をだそうとした蓮は口を渡田に抑えられたらしい
「しー…くくく…」
渡田はそう言って、蓮の口に布をくわえさせ手首足首を縄のようなもので結び身動き取れなくしていた
「れっ…蓮!!!」
原井は両手首を片手で抑え俺にまたがり体重をかける
身動きが取れず抵抗もできない
「お前、案外可愛いよな…くくく…」
舌なめずりをすると身体をなぞるように手を動かす
「んんっ……はぁ…」
変な声が漏れる
蓮の前なのに…恥ずかしい
蓮も早く縄を外そうとするが硬く縛られているため上手く外せないようだった
蓮の顔が段々と怒りに満ちてキッと原井達を睨みつけている
「なんだ?その顔…」
原井の癇に障ったらしく、蓮の方に近づくと腹を思いっきり蹴飛ばした
「ぐっ……!!」
痛みに悶える蓮を見て嘲り笑う
「あはははは笑無様だな…友達一人も助けられなくてよ。お前、楽が好きなんだろ?見え見えなんだよ、楽にちょっと手出しただけで怒りやがってよ笑」
蓮はずっと原井を睨みつけた
「ほら、図星みたいだぜ?楽、どう思うよ…コイツ笑お前のことずっと、そういう目で見てたんだってよ」
そういう…目
蓮が俺を見て悲しそうな顔をしたこと…良く覚えている
「俺は……」
蓮をそんなふうに見たことなくて、不思議な気持ちだった
蓮はずっと俺を見ていた
「まあいい、こいつ気に食わねーからボコっちまおうか」
やっ…やめろ
「やめろっ!!」
原井が離れたことによって自由になった俺は、原井と渡田をドンッと突き飛ばし蓮の腕と足に結ばれた縄を急いで解き腕を掴んで走った
〜続く〜
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