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監禁生活。--浄化--
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「......た.........うた............」
「...こ........こう..た.......」
誰かに名前を呼ばれてる....?
だれ...
「...ん........り、き.....?」
かすかに目を開くと腹部に鈍い痛みが走る
「...ゔあ”っ....」
「おはよう、朝だよ。全く....なんて奴と間違えてくれてるのさ」
痛みで嫌でも目が冴える
目の前にいるのは理樹じゃない
....夢...。
さっきまでの幸せの様な時間が
ひっくり返された様に暗転した
(だよ、な.....)
分かっていてもさすがに辛い
何て夢見てるんだよ....
望んで見るものじゃないが
自分の頭が憎い
涙が出そうになるのを食い止めて
身体を起こした
手首には縛られた鬱血の跡と
皮膚が擦れて出来たのかまだ血が滲んでいた
「綺麗だね」
蒼はその手首を覗き込みそういった
端正な顔立ちで微笑むが
目が相変わらず笑っていない
理樹とは大違いだった
何か言ってやろうと思ったが
頭に過ぎったのは昨晩の事
地獄の様な快楽で
蒼にすがってしまった事を
曖昧な記憶の中で覚えている
最悪な記憶だがそれと同じ位の
恐怖感もあった
また何かされるのは嫌だーーー。
何も言わない方が身の為だと
直感でそう思った
目線をもう一度手首へ戻す。
全然綺麗なんかじゃない
「朝ごはん食べたら、やりたい事があるから楽しみに待っててね?じゃ運んでくるから大人しくしておくよーに」
意味深な言葉を残し部屋を出て行く
楽しみなのはお前の方だろ....
心の中では何度でも抵抗できる。
閉められた扉を少し睨みつけ
改めて言われた事を考えると鳥肌が立つ
今度は何をされるのだろう
逃げる事もできず
その場で怯えて待つ事しか
今の功太にできる事はなかった
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