アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
監禁生活。--傷.痣跡--
-
「...ぅっ....ん、... 」
呻きながら目を開くと
いつの間にか寝てしまっていた事に気付く
涙はもう乾いていたが目の奥が重く痛む
起き上がろうとした身体を
鋭い痛みが駆け巡った
「...ぅ、あっ!...痛っ...」
何とか起き上がり、袖を捲り上げて見てみると
そこには青紫色になった痣が
無数に付いていた
反対の腕も同じく確認してみるが
やはり同じような痣が
肌に浮かび上がっている
少し押すように触れてみると強烈な痛みが走る
そこで殴られた場所が集中して
上半身だったことを思い返す
現に下半身で痛む場所は感じない
服を捲り、腹部を確認してみると
数カ所の痣が見て取れた
見れない背中を触診すると
ある一点で痛みが走る
顔にもたぶん傷があるはずだ...
手の届く場所に鏡がないが
額や目の下、口の端に淡い痛みを感じる
何となく口の端に手を当てると
固まった血が付く
(これ...あいつに見られたらまずいよな...)
でも隠せる方法なんてない
とりあえず捲った袖を指先まで伸ばす
服の袖で口の端の血を拭き取る
ヒリヒリと痛むが気にしていられない
態勢を変えようとベッドに手を着くと
右手にヌチャッと気持ち悪い感覚がした
手を確認してみると透明色の中に
少し白くなった粘り気のある液体が付着していた
「ぅわっ...これ...っ..」
それは萩堂に何度も口の中で放出され
飲めるはずもなく吐き出した精液だった
臭いもまだ微かにする
吐き気が薄っすらと込み上げてきた
付着した精液をシーツで拭き取り
その上に枕で蓋をするように隠した
これで気付かれる事はない、はず...
でもバレるのも時間の問題だ
どうしたらいいか分からない
その時
扉の向こうで誰かと話す声が聞こえた
(蒼だ....!!)
顔を見られるのはまずいと
その場の思いつきで布団を頭まで被り
寝ている事を装った
こんな事で蒼の目から逃れられるわけが無い事を
今の功太の頭では考えられなかった
布団の中で一人鼓動を早める功太は
蒼の帰りに怯え目を瞑る
ガチャッと扉の開く音がした
近づいて来る足音がやけに大きく感じる
功太は布団をギュッと握りしめた
蒼がこれからどんな事をするのか
何を考えているのか
憶測するなんて出来なかった
ここで功太ができることはひたすら
受け入れる事だけだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
73 / 131