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監禁生活。--汚染.2--
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風呂場から蒼の部屋に戻る帰路で
行きよりはマシな足取りの功太だったが
その視界は良好なものではなかった
時折、
目に映るものがぼやけたり
視界がグラグラと揺れる
(....湯当たりかな...)
湯加減の調節もせず
何もかもを洗い流すようにして
身体を擦った事を振り返る
部屋に戻ったら
ベッドで少し、休もう....
頭に乗せたタオルで
時々髪をわしゃわしゃと乾かす
来た時と同じように壁づたいに
歩みを進めて幾分、
やっと蒼の部屋に辿り着いた
「はぁ...っ、着い、た....」
さっきよりも視界のぼやけがひどい
若干ではあるが呼吸も少し荒い
重い扉を押し開けると
すぐさまベッドへと歩を進める
だが足が思うように動かない
身体が動かない.....
「...た.......ふろ.......た.......?」
ベッドの脇の机の椅子に
腰をかけていた蒼が功太に気づき
何かを問いかけるがうまく聞き取れない
今なんて言ったんだ....
....返事をしなきゃ、またーーー。
口を開き声を出そうとするが
乱れた呼吸のまま言葉が出てこない
後ろ手に閉めた扉にもたれかかる
急激に視界が狭まりぼやけも酷くなっていた
肩で息をして呼吸も苦しい
(...何で...っ..)
急に朦朧とし始めた意識に
功太は訳も分からずただ苦しげに
顔をしかめる
「...功太っ!....大丈夫!?.......
......どうしたの!?.......功太っ!....」
いつの間にか側に来ていたらしい
蒼の声が頭の中で反響する
返事をしようとするのに呂律も回らず
顔をあげようにもそれすらできなかった
「....っ、そ....ぉ.....」
苦しい
怖い
苦しい
身体を支える足から力が抜け
しゃがみ込みそうになる身体を蒼が支える
ずっと横で蒼が声を出しているのに
全く耳に入らない
(.....何を.....言ってる、の.....)
するとグワァっと一気に視界が黒く染まる
頭の思考も同時に働かなくなる
蒼に体重を預けるように
倒れ込んだ
頭に被せたタオルが床へ落ちる
「....功太っ.....し...り.....してっ....」
薄れいく意識の中で
蒼の悲鳴じみた声が名前を呼んだ
そんな気がした
そのまま功太は蒼の腕の中で
意識を失った
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