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陥落
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小瀬と、幼馴染ーー和哉がセックスしている。
状況を認識するのにそう時間はかからなかった。
「……和、哉…」
気づけば言葉が漏れていた。
和哉が意識の朦朧とした顔で目線をこちらによこし、俺を視界に捉えると、その目を大きく開いた。
「…りょ、涼真……」
やっとの思いで絞り出したような震えた声。
その声から和哉が動揺しているのが伝わってくる。
一方、小瀬は和哉の上でその様子を見ながらくすくすと嗤っている。
ーーまるで、おもちゃでも弄ぶかのように。
「……和哉くん、こっちに集中しなよ」
小瀬は、その光景が面白くないのか、涼真を一瞥すると、思い出したように腰を動かし始めた。
「……ぇ、あんっ…!んぁ…ァっ…!!
「……はぁっ……見、見るなぁ……っ…!」
「なんで?別にいいじゃない、涼真くんにどう思われたって。これからは僕が和哉くんを愛してあげるんだから、さっ!」
小瀬は和哉の脚を掴むと、より結合を深くする。
途端に和哉は一層高い嬌声をあげると、眉根を寄せて苦しそうに浅い息を繰り返した。
ーー親友が、目の前で、無抵抗に犯されている。
それも、僕を救い出すために。
…和哉の指先が虚しく地下室の地面を掻く。
その様子はあまりにも虚しく、見ていられないものだった。
「……もう、…もう、やめてくれない、か」
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