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訪問者
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「ふわぁああぁ…」
朝ごはんを食べ終わり、ぼーっとテレビを見ていたら、もう時計の針は11時半を回っていた。
「…もうこんな時間かあ。腰の痛みも引いてきたし、午後からは学校行こうかな」
涼真は、台所にあったカップ麺を食べようと思い、お湯を沸かした。
容器にお湯を注ぐと、香ばしい香りが鼻を駆け抜ける。
「あぁ、カップ麺久しぶりだなあ…!あ、でも食べる前に学ラン着ないと」
涼真は部屋に戻り学ランとワイシャツを持ってくると、リビングで着替えを始めた。
ズボンを履いて、学ランのボタンをしめ始めていた時、玄関で「ピンポーン」と遠慮がちにチャイムを鳴らす音が聞こえる。
こんな昼間の時間帯に普通訪問者など来るだろうか?と疑問に思いつつも、学ランのボタンをとめ、返事をする。
「はーい」
ゆっくりとドアを開けると、目の前には黒スーツを纏った細身だが体格のしっかりしている男が立っていて、無理矢理ドアをこじ開けるようにして家に入り、いきなり布を涼真の口に押し付けてきた。
「んぐっ!!?ふぐっ!…っ……」
咄嗟に危機感を覚えて必死に抵抗するが、全身から力が抜け、視界が暗転した。
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