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驚愕
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ずっと不思議に思っていた事。
ここに来るまで、道行く人達が彼に話しかける度に
皆一様に『ヴィント様』と呼んでいた。
それにやけに顔が広かった。
そんなに有名な商人なのだろうか?
「ん?言ってなかったか?俺の名前」
「以前に聞いた名と違う気がするのですが」
「ヴァンは俺の名前の略称だ」
「略称?」
何故敢えて略称を?普通はもっと親しい人間に呼んでもらうものだろうに。
「ああ。フルネームは『ヴィント・アーヴェル』だ」
ヴィント・アーヴェル…
なるほど。だから略してヴァンなのか。
…ん?アーヴェル?どこかで聞いたような…?
「あれ?あなたヴィント様をご存じないんですか?」
ちょうどそこへ注文した料理を先程の店員が運んで来た。
「? そんなに有名なんですか?」
「有名も何も、この国の第一王子ですよ」
「……………………え?」
第一…………………………
……………………王子?
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