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突然の知らせ
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「え?あの人たち一か月の停学?!」
合宿もなんとか無事(?)に終わり、いつもの学園生活に戻った俺たちに三人の三年生が停学処分になっていた事を知った。
自販機からジュースを取り出す。しっかりと冷やされたそれが掌を冷やす。
「うん
僕もそいつらの顔見たわけやないけど、この時期に三人が一緒に停学ってことはそういう事やと思う」
「でも、なんで?徹先輩は騒ぎにならないようにするって…」
俺が嫌だからって、先生にも話さないで欲しいと話したはずなのに…
「そもそも一生徒の独断で話さないとか、決められる話ちゃうんちゃう?
その……」
そこまで言って口籠る。気を使ってくれてるんだろう
「もう平気だよ
やっぱ隠すのは無理なのかなぁ
あ、徹先輩!」
ペットボトルの蓋を開けて飲もうとしたら、先輩の姿が目に入った。
ちょっと遠かったけど、徹先輩はすぐに気付いてくれて、わざわざ近づいて来てくれた。
「体調はどう?」
「大丈夫です
あの…あの人たちが停学になったって…」
「うん
怜司くんは何もするなって言ってたけど、流石に何もしないわけにはいかなくてね
とりあえずもう近づいてくることはないと思うよ」
あれ?
怪しい含み笑いに初めて徹先輩に恐怖を感じた。
なんだろうこの感じ…誰かに似てる。
「そやかてどうして先輩がそないなこと…」
「ん?だって俺、生徒会長だし」
……………………
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