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「ただいまぁ」
家の玄関を開けると、カレーのいい匂いがした
『先生っお帰りなさいっ、俺、カレー作ったんだ、すぐ食べる?』
嬉しそうに話すイチに
「イチ、まずは俺にお帰りのキスだろ?」
それを聞いてイチは、フフっと笑って、俺の腰に手をまわし
『お帰りなさい、先生…』
そう言ってキスをした。
チュッと音をたてて、離れていく唇が名残惜しい、そう思った時…
俺の携帯が鳴った
ディスプレイを確認すると…画面には達哉と表示されていた。
出るわけにはいかない。
『先生?電話、出ないの?』
不思議そうに俺の顔を覗きこむイチに俺は
「あ、あぁ、親から…後でかけ直すよ。それより、早く飯食おう」
…嘘をついてしまった。
別れてんだ、嘘つく必要なんてなかった…正直に話せば良かった。
俺は、ついてしまった嘘に後ろめたさを感じながらも、イチに
「ほらっ早く飯の準備」
夕食の準備を急かし、テーブルについた
テーブルには彩り豊かなサラダとコンソメスープ、いかにも男料理って感じのカレーライスが並べられ、2人向かい合わせで座り
「いただきます」
食べている間、何度か鳴っては切れる携帯を俺は
「どーせ大した用事じゃないから」
そうイチに嘘を重ねた。
夕食を食べ終わり、まったりとソファーでくつろいでいると、家のインターホンが鳴った…俺は嫌な予感がして、出られなかった…
様子のおかしい俺に気付いたイチは、出なくていいからと、止める俺を無視して
『俺が出ますから』
そう言ってドアを開けてしまった…
思ってた通り、開けられたドアの前にいたのは達哉だった。
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