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「はい。じゃあ、シーンは……」
先程の撮影は緊急で中断してしまったため、どのシーンから撮影するか、監督が台本片手に説明に入る。
告白シーンは撮り直しだろうか。
そう心配していた馨は、監督が今から言う指示に鼓動を高めていた。コク、と口の中に溜まった唾液を飲み干して、手は自然と拳を作る。
そんな馨が緊張している中、傍らでクツクツと笑う声が耳に入ってきた。ハッとして、その方向を見れば、もう手は馨へ伸びてきていて。
「え……? みか、」
馨の声は、帝の唇の中へ吸い込まれていった。
突然な帝の行動に、スタジオは騒然とする。
帝は机越しに馨を引き寄せて、柔らかい弾力にかぶりつく。じっと見せつけるようにスタジオを見渡せば、気づいたスタッフがカメラを急いで回すようにと指示を送っていた。
急な上、息をすることを忘れた馨は、もう限界だと帝の背中を何度も叩く。すると、帝は素直に唇を離してくれた。離れた瞬間にぷはっと息を吐き出して、求めていた酸素を大きく吸い込む。
「な、なんで? 帝、まだカメラ……」
「回ってる」
「え、うそ……」
「ほら、こっち来て」
再び帝にキスをされる。
チラリ、とカメラを見ると、確かに撮影されていて。馨は帝の首に腕を回し、唇を受け入れた。
帝の腕が腰に回って、ぐっと引き寄せられる。触れた体温が熱い。そして、ただ触れるだけの口づけは、いつの間にか濃厚なものに変わっていた。
帝の舌にいいように翻弄されて、頭の中はくらくらして真っ白になっていく。口づけを解けば、二人の熱い吐息が互いに興奮させた。
「がまん、できない……」
「っあ、ん……」
なんて声を出すんだろう。
ツヤのある色っぽい声を耳元で聞かされて、馨は身体を震わせた。
帝が腰から制服の中に手を入れてきて、息を漏らす。直に触れる手は、やはり熱を持っていた。
背中を撫で回され荒々しく呼吸をしていると、知らないうちにネクタイが解かれ、シャツの釦もすべて外されていて、馨のほのかに桃色に染まった肌が晒されていた。
「なんだ、感じやすいんだ」
「んん、あうっ……」
帝は、馨の肌に手を滑らせてその度に引っかかる突起を摘んだ。二つの突起は既にぷっくり尖っていて、いやらしく主張をしていた。
引っ掻いたり、こねくり回したり。
主張するそれを弄ると、馨はビクビクと身体を跳ねさせ、口に手を当てて必死に耐えていた。
「馨、かわいー」
野獣みたいな本能が呼び起こされるような、ぞわぞわと背中に走り抜けるこの感覚。
帝は乾いた唇を潤すように、舌舐めずりしてネクタイを緩めた。そして、馨のベルトに手を伸ばしてバックルを外す。
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