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帝は、高く上げていた馨の腰を下ろし、その代わりに脚を大きく開かせた。
「早いな……もうこんなになって」
「ふ、あん……」
先程、欲望を吐き出したばかりなのに、濡れている性器。少し触っただけでカウパーが溢れだし、粘着質な音を立てる。
帝もそうだが、このスタジオにいる人のほとんどが艶を帯びた馨の身体に釘付けだった。
「みかど……」
きっと馨はそんなことに気づいていないのだろう。何度も帝の名前を呼び、帝ただ1人を見つめてきて。この独占感が、帝には堪らなかった。
「馨」
「……ん」
ヒクヒクと誘うように開閉する蕾に、帝の手が這う。ごつごつとした指は、円を描くように縁をなぞった後、熟したその中に侵入した。
1本だけというのに、小さな孔内はいっぱいになって、とろ、と蜜が溢れる。それを掬って、もう1本指が挿入された。
増やされた指に、後孔が瞬時に強ばる。
「力抜け、馨。力みすぎ」
それでも負けじと、きつくなった孔に指がねじ込むように入ってきて、馨は痛みで眉を寄せた。
「い、いたっ……みか、うんっ……んんーっ」
やめて、と帝の胸板を押したがビクともせず、巧みなキスによって丸め込まれてしまう。
それでも、圧迫感は変わらず、探るように蠢く2本の指は馨にとって苦痛を与えるだけだった。
「んっ……はあっ、帝、やめ……痛いよ」
「少し我慢な……ほら」
くい、と帝の指が曲がる。その先には、硬くしこった場所があって。
「あっ!?」
馨から一際甲高い声が上がった。
前立腺を見つけた帝は、執拗にそこを責める。
甘い痺れが止まらない。ビクビクと身体が震え、昇天してしまいそうだ。固く閉ざしていた蕾も柔らかく解れ、今は嬉しそうに帝の指に吸い付いていた。
「やだあ、やだあっぁ……そこ、ばっかぁ……!」
「嘘つけ。や、じゃねーだ、ろ!」
「あうっ!」
ぐちゅん、と指が増えて奥まで差し込まれる。圧迫感は残るものの、すでに痛みよりも快楽が勝っていて。今までにこれだけの快楽は初めてだ。
馨はなんだか怖くなり身を捩ったが、すぐに帝に捕らえられ、それ以上の地獄を味わうだけだった。
ピストンが徐々に激しくなり、蜜が机へ飛び散る。
それだけ濡れているという羞恥と、帝の技巧に馨はただただ泣きじゃくった。
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