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過去(優視点)
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その日、私は学校が終わると公園に向かった。
数日前、その子が久し振りに公園で遊びたいと言い出し、その日は、その子と遊ぶ約束の日だった。
公園に着き、その子の姿を探すが、見当たらない。
もしかしたら、約束を忘れているのかもしれない、そう思った私は、一旦家へ帰ろうとその公園から一歩足を踏み出そうとした。
その時だった。
公園の草が沢山生い茂る場所からガサッという音と、微かだが、誰かの声が聞こえた様な気がした。
嫌な予感がした。
公園の草は伸び放題で、大人の身長もスッポリと覆ってしまう程の背の高い草が沢山生えていて、外からでは、草むらの中がどうなっているか確認する事は出来ない。
私は、一歩また一歩とその草むらの方へ足を進め、手を伸ばして草をそっと掻き分けていった。
だが、私が掻き分けた場所に人は居らず、あの音や声は私の聞き間違いかと、ホッと胸を撫で下ろした時、私の居る位置の左側からガサッという音とさっきは聞こえなかった「誰か助けて」と苦しそうに言う男の子の声がはっきりと聞こえた。
その声を聞いた瞬間、私の身体の震えは止まらなくなった。
その声は、私がよく聞いていた男の子の声に似ていた。
ドクンドクンと心臓の動く速度は早くなり、冷や汗も溢れ止まらなくなる。
けれど、信じたくなくて心の中で違う違うと何度も否定しながら、私は、そっとゆっくりと気付かれない様に草を掻き分け、音がする方へ近付いていった。
そして、音が最も良く聞こえる場所まで辿り着いた私は、最後の草を掻き分け様として、動く事が出来なくなった。
その草の隙間から見えた男の子の顔は、私が良く知るその子であり、
その子は、その子よりも数倍大きい男に手で口を塞がれながら、
犯されていた……
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