アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
尼崎 祐介 親友
-
「よっ翔真」
「おっ久しぶりだな祐介」
俺達は互いの家から近い喫茶店の前で待ち合わせをした時間は6時半で辺りはもう暗い
「相変わらずのかっこよさだよなぁお前は」
「なんだよいきなり祐介だって十分にモテるだろ?」
「そういうんじゃなくてさぁお前の場合は近づくのすら勇気いるって言うか」
「なにそれ、俺ってそんなダークオーラ放ってる?」
「違くてさ、俺といるときはそうでもねぇけど一人の時とかなに考えてるのかわかんなくてミステリアスっていうか、そこがまた良いって言って一層モテ度上がってるっていうか」
「はぁ?それ誉めてんのか貶してんのか?」
「どっちもだな」
他愛ない話、でもそれをするのが一番楽しいのはやっぱり祐介だ…
俺の唯一の理解者だ…
こいつと俺は中学の時に知り合ってたまたま同じクラスになって一回目の席替えでたまたま隣になった
俺は別に仲良くしようとか話しかけようとかしなかったけど祐介の俺への最初の一言で心臓が跳ねた
『なぁお前ってなんで作り笑いしかしてねーの?』
俺の今までの笑いが作り物だと見破ったのは祐介だけだった
なんでそう思うんだって聞いたら
んなもん見りゃわかるって理由にならない理由で返されて思わず笑っちまった
そしたら『あっ』って言われてなんだって思ったら
『今普通に笑っただろ?なんだ良い笑顔じゃんか』
そんなこと言うもんだから余計に笑えた
なんでそんなこと言えんだよって俺の笑顔誉めたやつ初めてだわって本当に笑えたんだ
それからなぜか馬が合うのか祐介とは行動を共にするようになった
本当は高校も一緒が良かったんだけど祐介は親が決めた高校に行かされてそこの高校がやたらと金かかるところだから俺は行けなかった
まぁこうして離れても連絡取り合える仲だし
祐介は腐れ縁ってやつだって喜んでくれてて正直俺も嬉しかった
そんな昔のことを思い出していると
「なぁ翔真」
「ん?」
「最近なんかあったか?友達とかとうまくやってんのか?」
「あー俺友達いないな」
「はぁ~~~やっぱりそんなことだろうと思った」
「まぁまったくってわけでもないけどな、話しかけてくるやつとは普通に話してるよ」
「お前はそれを友達と認識しないのか」
「友達ではない」
いくら話したりできるからといって友達になれるわけがない
それに話したから友達っていうのが軽くて俺は気に入らなかった
「あ」
「なんだよ」
ふとあいつのことを思い出す
ん~言った方がいいのかこれは………?
悩みに悩んだ末にやっぱり親友には言わないとと思い口を開く
「祐介、ちょっと聞いてくれるか」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
6 / 49