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普通にいいよ
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「次どこいくー?」
「どこでも」
「なんかねーの?」
「んー特には」
さっきからずっとこんな会話が続いているいい加減気まずいし申し訳ない
でも本当に何を話したらいいのかわからないんだ
「お前の行きたいところないの?
さっきから俺にばっかり聞いてるし」
こいつも俺を気遣ってのことなんだろうけど俺だって相手のことはしっかり考えたい
「………」
「ん?なんかあるのか?」
しばらく黙り込んだから何かはあるんだと思う
しかしなぜかなかなかそれを口にしない御影だった
「…言いづらいのか?」
「お前がいいって言うかわかんねぇ」
「言わないとわからないだろ」
「………ぃぇ」
「ん?」
声が小さいよ
「お前の家行きてぇ」
「なんだじゃあ行くか」
そんなことかと思い普通にOKを出したのだが御影は僅かに目を見開いた
「…いいのか?」
「別にそこまでいい家じゃないけど俺んちでいいなら構わないよ」
「…ぃゃ、そ…じゃなく、て…」
御影の言葉ははっきりとは俺には届かなかった
何やらブツブツ言ってるのはわかったけど独り言か何かだと思って聞かずにスルーした
「多少散らかっちゃってるけど勘弁しろよ」
「別に」
この時御影が何を思っていたのか俺の無神経な頭は何も考え付かなかった
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