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空が陸に抱かれているころ、
海は街に出かけていた。
陸からおつかい、という名の
休日をもらっていた。
学校に戻るのは翌日の昼の予定だったが、
すでに買い物は大かた終えているので
予定よりも早く帰れそうである。
”あっ!そうだ、空くんにお土産を
買っていこう!”
海はそう思い、空に何が好きかを
尋ねようとスマホを取り出した。
しかし、番号交換をしていないことに
気付き、肩を落とした。
今のご時世、まずはお互いに
SNSで色々とコミュニケーションを図るのが
鉄則であるのに、この二人は
それをしていなかった。
「あちゃー…痛恨のミスだなぁ…。
鍵のときもこれがあれば良かったんだ」と、
自嘲する。
”でも、これでいい。
空くんに会いに行く理由が増える”
「よっし、織田海のセンスで
空くんをイチコロにしてやるぞ!」
海は意気揚々とショッピングモールへ行ったが、
結局どれを買うか決めかねて、
本来買っていたものよりも
倍の量のものを買ってしまった。
海は空の驚く顔を想像しながら、
ホテルへと帰っていった。
翌朝、空は腰の激痛を感じながら
むくりと起き上がった。
”……何があったんだっけ…。”
そう思った途端、
昨日のことがフラッシュバックして
空は吐き気を催してトイレへ駆け込んだ。
「そうだ、
俺は男に…。陸さんに、襲われて…。」
空は服を脱ぎ、洗面台の鏡を見た。
体にはたくさんのキスマークがついている。
「セックス、しちゃったんだ……。」
泣きたかったが、その行為中に
散々流したためにしばらく涙は
出ないように感じた。
頑張れば学校に行けるかもしれない。
しかし、きっと他人から見たら
今の自分の顔は相当ひどいだろう。
実際、自分でもそう思う。
こんな顔を稔や蓮に見せて、余計な
心配をかけさせたくない。
空はスマホを手に取り、
新着メッセージを見る。
稔と蓮から大量のメッセージが
すでに送られてきていた。
空は嬉しくて思わず笑った。
そして二人にそれぞれ返信した。
”今日は体調がよくないから学校休む。
先生にも言っといて!よろ!”
すると早々に返信がくる。
”昨日なにかあったのか?
まぁ、お大事に。”
何かあった、なんて
そりゃ誰でも気付くよな…。
空は大きくため息をついた。
陸に突かれまくった腰が痛み、
動くこともままならない。
それに、空は感じていた。
少しではあるが、自分の後ろの穴から
液体が出てきていることを。
後処理はなされたが、
さらに奥のほうにまで出されていたのだ。
そのため、腹をくだしたのか
腹痛もよほどのものだった。
”とりあえず出さなきゃ……”
空は風呂場で自分の穴に指を入れる。
「んっう……」
穴はだいぶ腫れている。
やがて白い液体がでてきた。
空はシャワーを浴びながら、
昨日の陸を思い浮かべた。
”俺が何したっていうんだよ……。
陸さんの、海さんに対する思いは
やっぱり歪んでいる。
確かにものすごい精神的ダメージだった。
でも俺を抱いたって、
海さんは陸さんの気持ちには
絶対気付かない…。
結局傷つくのは俺とあなただけなんですよ、
陸さん……!”
そして空は風呂から上がり、
適当にテレビをつけた。
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