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「あー、気持ちよかった!」
屋上で海が寝転びながら、グッと体を伸ばす。
その横で、意気消沈と言わんばかりに、
空はおにぎりを細々とほおばっていた。
「朝から行為に及ぶなんて……。
しかもおにぎり買った後にまたするって……!
海さんなんて、海さんなんてぇっ……!」
「ごめんごめん空くん。あまりに良かったんで。
ま、まぁ育ち盛りの男がするおかわりだと思って!」
空はおにぎりを食べながら天を仰ぐ。
「あぁ、いっそこの屋上から……。」
海がガバッと起き上がる。
「早まるな、空くん!僕たちのカラダの
相性がいいから朝からエッチするのは
仕方がないことだったんだよ!」
「ぶふっ!!」
空は盛大に米粒をふいた。
「ご飯を食べてるときに
カラダの相性とか言うのやめてくださいよ!」
海は笑いながら謝る。
「あははっ!ごめん、からかいすぎちゃった。」
そんな海を、空はしれっと一瞥した。
「反省してないですよね……。
はい、おにぎり!海さんも食べてください!」
するとまた海は寝転んだ。
「んー、無理ぃ。だって、お腹いっぱいだもん、
空くんのせいえ……ぶっ!」
空がその先の言葉を言わせないように
思いっきりどつく。
「はい、おにぎり。
ごはんを食べておなかいっぱいに
なりましょうね……。」
「すいません、食べます。
日本の大地の恵みをたくさん味わいます。」
「よろしい。」
二人は”海”のような雲一つない青空のもとで
仲良くおにぎりを食べた。
その頃、エースと類もおにぎりをほおばっていた。
「んー、やっぱたまには
お米を食べるのもいいね!ね、類にぃ!」
「日本といえばやはり米だ。おにぎりなんて
すばらしいファーストフードだと思うぞ。」
なぁエース、と類が真剣な顔をして
エースのほうを見る。
「ん?なに?」
「俺のクラスのあの一年生たちには謝ったか?」
「……!………謝って、ない……。」
「そうか、なら謝りに行こう。」
「え?!そんな、急に無理だよ!」
「謝るのに早いも遅いもないだろう。」
「そうだけど……。
あんなことしておいて許されるわけないよ!
特に新田くんには……。」
すると類はエースの頭に手をポンと置き微笑んだ。
「そんなん、謝ってみねぇと分からないだろ?
大丈夫、俺も一緒に行くから。」
「ほんと?」
「あぁ、ほんとだ。
なんならあの会長も連れていこう。」
そこでエースはハッとした。
”今朝、会長と会ったこと言うべきかな……。
でも……あの会長は、何か違っていた。
悲しい覚悟を決めたような……。”
「エース?」
類に呼ばれ、我に返る、
「あ、ううん。なんでもない。
会長、なんか今日から2,3日外泊するみたいだから
いないと思う。だから、会長が帰ってきたら
一緒に謝りに行きたい。
それまでに腹を決めるから……!」
類はそれを了承した。
「じゃ、デザートってことで
エースをいただこうかな~。」
「ちょ、まって、類にぃっ!」
類はエースの服を脱がし、
ベッドに押し倒した。
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