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「とりあえずカンパーイ!」
「カンパーイ!!」
エースの部屋で鍋パーティが開かれる。
類がエースに話しかけた。
「なんだ、結局一人で謝ったのか。」
「うん、会長が部屋にいなかったし…
ていうか成り行きで…。」
するとエースの頭に類の手が置かれた。
そして今までにないくらい優しく撫でられる。
「よく謝ったな、えらいぞ」
エースはその言葉を聞き、赤く照れた顔を
隠すためにうつむいた。
「別に、類にぃに褒められたって
嬉しくないから……っ!」
「稔、これが俗に言うツンデレだよ。」
「なるほど、空。何となくつかんだぞ。」
「ハイハイ、蔵本家のお二人さん。
俺達一年生がいるのを早速忘れてませんかー?」
1年生3人組がニヤニヤしながら
類とエースを見る。
「わわ忘れてた……ついいつもみたいに……!」
「俺はもちろん忘れてないぞ。」
「ちょっ類にぃ?!それじゃわざと
この子たちの前で頭なでたの?!」
「うん、だってこういう機会って
なかなか無いじゃん。俺としてはお前の
おもしろい顔見ることができて良かったよ。」
と、類はニヤッと笑った。
「なんならキスしようか?」
そのとたん、蓮と空がキスコールをする。
「キースキースキースキース!」
「おい、二人とも悪ノリしすぎだ!鍋食べるぞ!」
そんな稔の言葉を聞き入れず、
空と蓮は続ける。
「キースキースキースキース!」
類がどんどんエースに顔を近づけていく。
「ちょっ、類にぃ顔近い近い!」
"類にぃ、お風呂上がりだからか
すごくいい匂いする……いやいや、
負けるな僕の理性ぃぃぃい!"
バンッ!!
稔が机をたたき、全員がビクッとする。
恐ろしいほどの気迫を全身から醸し出している。
「とりあえず鍋食べましょう。
ここに来たのは交遊と海さんのことを
話すためでしたよね、みなさん。」
「は、はい……。」
「じゃあ始めましょうか。」
「はいぃ……。」
そうして鍋を囲んだ親睦会と現状報告会が
ようやくスタートしたのだった。
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