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TABOO1
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「いらっしゃいませ。お待ちしておりました。」
いつものヘッドスパ
アイドルだからね?髪はサラサラで小奇麗でないと
眼精疲労にも効くし、首も肩もほぐしてくれる
おまけにだっ 施してくれる女の子達が結構イケてる
いつものように奥の部屋に通された。ここは いわゆる2人用
カップル何かが来る部屋だ
オレは大抵1人で来る。ここに来たら 頭と肩と一緒に心も軽くなりてーから
髪を洗い終わってから オレを施してくれてる子じゃない 別の女の子が入って来て
2人でコショコショ話を始めた
翔「なに?どうかした?」
スタッフ「あのぉ櫻井様・・・ 大変申し訳ないのですが本日は相部屋でもよろしいでしょうか?」
翔「・・・はぁ!?」
泣きそうな顔で「お願いします!」って2人掛かりで頭を下げられて
オレはまだ髪が濡れたまま横になっていて間抜けな状態だし
「いいよ?」って言うしかなくね?
やれやれだぜ・・・ 2人用の部屋を使ってるからさ?1人でも2人分の料金をいつも支払っているのに・・・
相部屋?マジかよ・・・
オレだってバレるかな?・・・ そしたらここへは来にくくなるな・・・
女の子にペコペコ頭を下げられながら そいつは悠々と室内に入って来た
スタッフ「本日は誠に当店の不手際で・・・」
潤「構わないよ?この人は オレの家族みたいな人なんだから相部屋でも なんなら相ベッドでも・・・
ねぇ?翔さん」
女の子の頬がポッと赤くなった
翔「なっ・・・なっ・・・ おまっ・・・なんだよ!?」
潤は帽子を取り、秋物の やたらとキラキラしたコートを脱いで
随分と脱ぎにくそうなブーツを脱いで オレの隣のベッドに上がった
オレが非難ゴウゴウの目で見ていたら、変わらず潤は余裕綽々で
潤「なに?翔さん 終わるまで手を握っていようか?」
女の子達の きゃ~/////ってゆう声
そうここはカップルが使う様なトコだからベッドの距離も手が繋げるほど近い
翔「つ・・・繋がない・・・/////」
潤「当たり前でしょ?冗談だよ」
うぅっ・・・ オレの後ろを金魚の糞のように付いてまわっていた 小さくてかわいかった潤はもういない・・・
━─━─━─━─━─
潤「あ~~~っ気持ち良かったね~?何か肩から上が軽いっ 頭が軽いっ」
翔「やめなさい その言い方 まるで頭が空っぽみてーだ」
何故かオレは 潤が終わるまでまで待たされて 潤の分も支払って
そして今・・・
潤「翔さんっ オレ腹減った~ ねっ?オレ肉食いて~ 翔さんは?」
翔「なんでオマエ オレがいるヘッドスパに・・・」
潤「そうだっ 10年くらい前にさ 翔さんが連れて行ってくれたステーキ屋さん
まだあるかな?」
翔「・・・あるよ」
潤「マジで?やった~~~っ 行こうっ」
タクシーに向かって2人で並んで歩く チラッと隣を見れば深々と帽子をかぶっているけど笑顔の潤・・・
あの日・・・ 10年前あのステーキ屋さんで話したこと・・・ 潤はまだ覚えてるかな?
潤「覚えてるよ?」
前を見たまま歩きながら 潤が言う
え?オレ声に出して言ってねーのに?
潤「その話しがしたいんだ」
潤がこっち向いたから オレは慌てて視線を逸らす
━─━─━─━─━─
10年前のあの日・・・
潤『なんで?なんでダメなの?オレさ?翔さんのことマジで好きだよ?』
翔『大きい声でそんなこと言うなっ。ダメなもんはダメだっ。』
潤『なんでダメなの?』
翔『オレストレートだもん』
潤『そんなんオレだって同じだよ?翔さんにだけだよ?オトコ相手にこんな気持ちになったの・・・』
翔『潤 肉冷めるから食っちゃえよ~』
潤『・・・どうしてもダメなの?』
翔『んなっしょげんなよぉ~っ』
潤『翔さんのせいじゃん チャンスもくれねー ケチ ドケチっ』
翔『あぁっ!?』
不貞腐れて オレを睨んでる・・・
潤『ずっと?ずっとオレって ありえねーの?』
ジッと見つめる 目力のあり過ぎる綺麗な目・・・
翔『・・・・10年後』
潤『10年後?』
翔『あぁ そんだけたっても気持ちが変わらなかったら考えてやるよ』
潤『10年て・・・ 何だか永遠みたいに遠いいな・・・』
ジョッキのビールをグッと煽って
潤『まぁいいやっ それでっ 覚悟してろよ?それまでに翔さんにオレの事好きにならせてみせるよ』
言いだしたら聞かない潤を大人しくさせる為の その場しのぎの「逃げ」だった・・・
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