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すいちゃん一日預かり券
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「すいちゃん、明日、じぃじとお出掛けせんか?」
もふもふとおやつを頬張っていたすいちゃんに問いかけてみる。食べ終えてからメモ帳に「何処に?」と聞いてくる。可愛い子だのう……
「すいちゃんは何処に行きたい?」
[じぃじの行きたい所。]
「すいちゃんは無欲だのう……デパートはどうだ?」
[じぃじが行きたいの?]
「そうだのー……すいちゃんが欲しい物なーんでも買ってやるぞ?」
聞くと、夜月と旭が買ってくれたからと断った。社交辞令だろうな、生い立ちを聞いたら納得できることだ。
「それじゃー……じぃじの買い物に付き合ってくれんか?」
[じぃじの?]
「夜月と旭達は仕事だしな。すいちゃんも外に出たくないか?」
外と言う言葉に大きく頭を振った。そこまで行きたかったか。
「そうそう、夜月と旭……いや、2人だけの秘密にしよう。誰にも言ったらイカンぞ?」
[どうして?]
「それは、こっそりお出掛けする方がおもしろいぞー?すいちゃんはじぃじと2人でお出掛けは嫌か?」
[嫌じゃない。]
「なら、決まりだな」
わしゃわしゃっとすいちゃんの頭を撫でてやると嬉しそうに擦り寄ってくる。めんこい……明日はすいちゃん独り占めじゃい!
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