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似て非なるもの2
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罪人よろしく腹の前で手錠をかけらる。
その掌を組み合わせ、櫻井の顎に向けて振り上げると、ヤツはそれを難なく受け止めた。
「暴力行為ですよ」
「お前のしていることはどうなんだ」
両の拳を取られたまま睨み返すと、櫻井は少し首を傾がせる。
思案するような顔にも見えてそれが一層、櫻井を幼く見せた。
「愛情表現?」
「馬鹿じゃないのか」
こんな愛情表現被虐嗜好者にしてくれ。
拳を櫻井の手から抜こうとすると、その勢いを利用して便座から引きずりおろされる。
床に膝を突かされて、さらに低い位置から櫻井を見上げた。
「ちゃんと教えてくれたら、6限に間に合うように離してあげますよ」
じっと見つめてくる目にからかいはなく、どこまでも真摯だから手におえない。
先刻まで朔良が座っていた便座に腰かけると、自分の膝の間で朔良の顔を掴んだ。
屈むように覗き込んだ目が朔良に教えを乞う。
「好きな人に教わりたいんだ」
その甘い声はやめろ。
不躾に迫ってきたり、優しく宥めたり緩急をつけるな。
顔を背けると太い指で唇をこじ開けられる。
歯をかみ合わせればそれすら強引に割り開く。
朔良の顎を離れた左手が櫻井自身のズボンのファスナを下す。
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