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混乱の月曜日7
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小さく肩をすくめて、プリントに目を落とした。
主催は生徒会だが、1年生に生徒会執行部はまだいない。
そこで必然的に各学級の学級委員が実行委員として召集されることになっていた。
「だから、櫻井は放課後暇がなくなるの、かっ!!」
朔良が呟くと、冴島が朔良の腰元を引き寄せた。
「俺も実行委員なんですよ」
「あ、はい、そういうことになりますね」
1年生の各学級の学級委員を総括しているのが冴島だった。
そうなると必然冴島が1年の行事担当職員になる。
「俺、だいぶ疲れてて、癒しが欲しいんですよね」
「あ、ソウナンデスカ」
煙草を片手に、じわじわと、冴島の端正な顔が近づいてくる。
「癒してくれる人、いませんかね」
鼻先が触れそうだ。
「心身ともに、スッキリさせてくれるような人」
そこで爽やかににっこり笑われても、朔良には全く爽やかに見えない。
むしろ脅迫されているようにしか思えない。
「そうです、ね……んっ」
むにっと唇を押し付けられて、金曜のキスがよみがえる。
それだけで腰が砕けそうになる。
「返事は急かさないけど、隙があるなら手は出すよ、俺」
すぐに離れた唇で冴島が笑う。
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