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【イケメン彼氏はお嫌い?】ドミタル 2
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いつもと違う、怪しげな笑顔
息を小さく吐き、彼は私側に寄ってきて、顔を覗いた
wato「ドミニクさんの悩み、タルさんのことやろ?」
ドミ「...」
普段おもしろくて、賑やかで、ちょっと抜けてて、
そんな人ほど、他人の変化に鋭いのだ
私は、小さく頷いた
wato「だと思った。
おんなじ時期に、2人とも様子おかしいんやもん」
ドミ「はい...」
彼の少し鋭い口調に慣れなくて、返答が震える
頭に、大きな手が触れる
彼は優しく、私の頭を撫でていた
wato「そんな怖がらんでよ、怒ってるわけじゃなか」
ドミ「...」
申し訳なさそうに微笑む彼に、肩の力が抜けてしまった
手が離れると、どこか遠くを見つめるようにして、彼は問う
wato「まぁ、何があったんかは詮索はせんけどね。
大事なのは、今の状況について、ドミニクさんがどう思ってるかってこと」
ドミ「どう思ってるか...ですか」
wato「最近タルさんとギクシャクしとるんやろ?
それでドミニクさんは、どうしたいと?
ここには誰もおらんから、素直に言ってみて?」
優しい声色に、何かが溢れる
どうしたい、そんなの、決まっている
多分無理だとしても、彼とまた、話したい
彼とまた、普通に友達のように、声をかけられたいし、声をかけたい
ドミ「彼と...タルさんと.......
タルさんと、仲を取り戻したい!!」
顔を上げて大きく言ってみれば、
わとさんは嬉しそうにはにかんだ
そして、私の前に来て、私の手を取った
wato「そーゆーと思った!」
ドミ「...でも、わとさん。
私なんかが、気軽に声をかけて...
また、嫌われたりしないでしょうか?」
決意はした、けど...
どうしても、不安が襲う
今まで以上に距離を空けられたら、もう口も聞いてくれないかもしれない
暗い顔をすれば、わとさんは大丈夫と元気な声で言った
wato「だって、今のドミニクさんの気持ちを知ったら、
タルさんやってわかってくれるかもしれんよ?」
ドミ「そうでしょうか...」
wato「うん!
ね、タルさん!」
彼が突然、タルさんの名前を呼ぶ
すると、建物の陰からおずおずと出てきたのは、
少し顔を赤らめた、タルさんだった
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