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【イケメン彼氏はお嫌い?】ドミタル 3
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ドミ「えっ...」
驚きよりも、頭が真っ白になった感じがして固まる
そして、わとさんに目を移して、私は恨めしそうに睨んだ
ドミ「わ、わとさんの嘘つき...!
誰も居ないって言ったのに......!?」
wato「ごめんなぁ、タルさんのお願いでもあったから」
彼は眉を下げて、私の頭を軽く撫でた
私から離れると、タルさんの腕を掴んで私の前まで連れてきた
わとさんは彼の頬をつんつんと突いて、意地悪そうに笑った
wato「タルさん顔真っ赤やんww」
タル「ち、違っ、これは...」
wato「さっ!じゃあ後は2人で頑張ってな!」
彼はどこか楽しげに手を振って、その場を去ってしまった
賑やかな雰囲気が無くなってしまい、静まり返る
目を合わせることができなくて、俯いてぐっと缶を握る
タルさんが私の隣に座り、優しく言った
タル「わとさんは、悪くないんです。
俺がお願いしたから...」
私が怒っていると思っているのか、ちょっとおどおどとした声色だった
顔を上げて、微笑んだ
ドミ「はい...なんとなく、そうなんじゃないかとは思ってました。
でも、まさか聞かれてるとは...」
タル「盗み聞きのつもりはなかったんです!
元々はわとさんだけそっちに行って、様子を俺に伝えるって作戦だったんですけど、
どうしても、気になって...」
その行動も、わとさんにはお見通しだったみたいだけど
してやられてしまった、彼はこういうのは得意なんだ
ドミ「すみません、変なこと聞かせてしまって。
関係を取り戻したいだなんて。
あんなことしたのに...」
私は明るく振舞おうとするタルさんに申し訳なくなって、謝罪の言葉を並べた
彼は驚いた様子を浮かべ、首を大きく横に振る
タル「そんな...!
俺、あの時のこと、怒ってませんよ?」
ドミ「だって、私といると、何となく不自然だったから...」
自分で言っていると、何だか涙が浮かんできた
泣いたら、タルさんを困らせるだけだ
そう思っているのに、堪えきれずに溢れてしまう
タル「違います、あれは...っ」
私を落ち着かせようと必死に言葉を探すような仕草を取る
そんなに気を使わず、私なんかと一緒にいなくていいのに...
私は、なんて面倒くさい女なんだろうか
傷つけて、突き放して、ちょっとしたことで泣いて
相手を困らせる行動しかできないのだから
自分が嫌になって、心の中で自分を罵倒する
すると、いきなり暖かいものに包まれて
何が起こったのか全くわからなくて、しばらく呆然とする
...いいにおい
お日さまみたいな、いいにおい
タル「ドミさんとの行為以来、ドミさんといると、どうしようもなくドキドキするから...」
耳元でこぼされる、甘い声
安心した赤子のように、ただ彼の腕の中に抱かれて、その言葉を聞いた
タル「前から、前から惹かれていたんです。
素敵な人だなって...
好かれたくて、興味をもってほしくて、頼ってほしくて、
気軽に話しかけて、一緒に行動しようとして。
いつのまにか、もっと大好きになっていて...
あの時、ドミさんに抱かれるのが...
とっても嬉しくて、自分がどうにかなりそうで。
こんな俺を見られるのが嫌で、恥ずかしくなって、わざと避けて...」
その言葉が、何を意味するのか
私には、すぐにわかってしまった
その瞬間、うるさいぐらいに、心臓が骨を伝って響く
こんなに密着しているのに、タルさんに聞かれるかもしれない
そう思ったが、
私とは違うタイミング、でも同じぐらい早いリズムが、彼の胸から伝わる
そうか、タルさんも...
あの時の、熱を持ったような目は
間違いでは、なかったんだ...
タルさんは私から離れると、私の目をまっすぐ見た
その顔は、ひどく赤く...でも凛とした雰囲気を帯びていた
タル「俺、迷ってたんです。
ドミさんに迷惑をかけた、それなのに、簡単にまた近づいていいのかって...
でも、ドミさんも同じ気持ちだって知れた今なら言えますよ」
彼は深呼吸をすると、私の手を取って、顔を近づけた
タル「好きです、ドミニクさん」
そう言って、私の指にキスをした
顔がみるみる熱くなっていくのがわかる
只々、私を見つめる彼がかっこいいと感じて、声が詰まって
でも、返事だけは、ちゃんとした声で、言いたかった
ドミ「私も、タルさんのことが好きです...」
そっかぁ、
私、タルさんのこと、こんなにも...
体から胸が飛び出してしまいそうで、たまらなかった
私は彼に抱きつく
ちょっと焦ったように私を受け止め、そして優しく抱きしめ返してくれる
ドミ「嬉しい...このまま死んでも悔いないです」
タル「それは、俺が困ります」
タルさんが苦笑いを浮かべて言う
しばらく抱きついていると、彼は申し訳なさそうに私の顔を覗く
タル「あの、ちょっと離れてください...」
ドミ「えっ?」
タル「その、えっと...
ドミさんの、胸が......っ」
タルさんは目を細めて顔を赤らめた
それに私も恥ずかしくなって、すぐに離れる
彼の初々しい反応に、体の奥が震える感覚がした
ああ、ダメだ
私、タルさんに興奮している
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