アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
そろそろ集合だぜ!?
-
「あ!」
ホケツ君に手を引かれ
猛ダッシュしてるうちにある人物に出会った。
「赤毛猿ぅ!」
「なっ、な、…野猿!!?
なぜここに!!」
目の前に仁王立ちで立ち、
こちらを堂々と指さす少年…の名前は野猿ではなく、
清田信長(きよたのぶなが)。
海南高校1年バスケ部。
肩までかかる髪の毛を
今日は水色のヘアーバンドで止めており
キリッとした目で桜木睨みつけている。
その頬はほんのり桃色だが。
ちなみに赤毛猿とは桜木のことだ。
(髪の毛が赤いため)
「あっ、しかも隣にいるのは藤真さん…!
あー!!しかも水戸もいやがる!」
「…誰だこの騒がしい猿は」
ぼそりと悪態をつく藤真。
「はは…今日はバスケットマンによく会う日だな。」
水戸が笑った。
すると桜木がグルリと振り返り
「この俺を庶民と一緒にしたらイカンよ!俺はただのバスケットマンじゃない、天才バスケットマンだからな!!洋平!」
「はいはい、わかってるよ。
天才桜木花道。」
ニコリ、水戸が笑うと
桜木の頬がポワっと赤くなった。
それを藤真は見逃さなかった。
「…おい桜木、こっち向けよ」
「…ん?あ、な、なんだね。ホケツ君」
「いや、なんでもないが。
いいか?桜木。よそ見をするなよ」
「よそ見?」
「そうだ、俺のいる内はな…」
「な、何言ってやが…あ!!!」
桜木が目を大きく見開いた。
そして続けて清田の方も
目を見開き、嬉しそうに手を振った。
「神さーん!!牧さーん!こっちッスよ、こっちー!」
「…はぁっ、ノブ、急に走って行ったらだめだろ。牧さん、自販機でお茶買おうとして間違ってコーラ買っちゃって大変だったんだよ」
「よ、余計なこと言うな神!」
「だって本当のことでしょ?牧さん」
「す、すんません…牧さん神さん!
俺、赤毛猿がいたから…つい。」
神、牧、と呼ばれる二人の男が
新しく登場した。
色黒で、髪型はオールバック。
整った顔をしているが
少し老け顔の背の高い男は
牧 紳一(まきしんいち)
海南高校3年バスケ部の4番を担い
身長184cmの大男である。
一方、神とは
神宗一郎(じん そういちろう)
こちらも同じく海南高校バスケ部2年、189cm。
綺麗で優しい顔立ちで
長いまつ毛が特徴的の美青年である。
性格は温厚で大人しく
努力家。
お調子者の清田にも呆れることなく
付き合ってあげる心優しい一面も。
そんな海南高校スターターメンバーの3人組が揃いも揃って
何をしに来たんだ?と、水戸は思っていた。
…藤真健司もだ。
「あ、桜木だ!牧さん、桜木だよ」
「…あっお前は…海南の!」
「神宗一郎だよ、桜木」
「そうそうジンジンだ、ジンジン!」
桜木が笑うと
牧が神の隣にひょっこり顔を出した。
「桜木、久しぶりだな。元気だったか?」
「おうよジィ!元気100倍!
この天才に元気が無いという日など存在しないのだよはっはっは!」
「…そうか、それはよかったな」
にこりと笑った牧だったが内心
(まだジィと呼ばれてるのか俺は…)
と少し悲しげだったという。
「ところでおまえら湘北行くのか?」
桜木が神に聞く。
「うん、そのつもり。
そもそも桜木に会いに来たんだけど久しぶりに湘北にも遊びに行きたくなって。」
「ほう、俺に何の用だね?」
桜木がニヤリと笑うと
水戸と藤真が桜木の腕を片方ずつとった。
そして水戸は言った。
「俺ら急ぐんで。さ、目の前だ目的地は
いくぞ花道」
「お?おお!
…あっ」
目前に湘北高校はあったのに
その瞬間チャイムが鳴り響いた。
それは4時間目が終わる鐘だった…
「あー!!!」
「あーあ、欠席扱いだこりゃあ」
「うきゃきゃきゃ!ざまあみそらせ!赤毛猿ぅ!」
「う、うるせー野猿!黙れ!!」
「こらノブ。笑っちゃダメだろ」
「だって!」
「だってじゃないよ。」
「…はーい」
神に叱られムスッとしながらも
返事をする清田は可愛いのであった。
「さて、これでもう放課後だ。
体育館に行こうぜ!」
藤真が最後そう締め上げ、
6人は体育館へ向かうことにしたのだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
82 / 90