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二十六
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王子系の彼は前髪で片目を隠していて、すれ違ったのもほぼ一瞬だったのもあり顔がはっきりと認識できなかったが、あの不思議なオーラはどことなく麻雄先輩を連想させた。
最近麻雄先輩のことを考えてすぎて、そう思うだけなのかも知れない。
ああいう不思議なオーラの人は、このファッション界隈では別に珍しくはない。
麗華とはその後喫茶店を出て直ぐ解散した。
なんでも、彼氏が出来たらしい様な話だった。ただ、今の彼とは趣味が合わないらしく、時々こうやって会っては趣味の話を僕にしてくる。
僕も今は女友達として彼女のことを見ているので、こうして時々会う分には何ら抵抗はない。
そもそも別れた原因は、彼女の異様な束縛によるものだった。それでも別れるときは案外あっさりとしていたので、特にトラブルもなく現在の友達という関係に落ち着いている。
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