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助かってほしかった2
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「ねぇー岩ちゃん…バイク
速すぎない?」
「そうか?」
「うん…すっごく速い…」
「もしかして…怖いのか?w」
「そりゃあ!早く速度落としてよ」
「そんなに落としてほしんだったら
俺に愛してるって言えよ」
「はぁ?そんなのいつでも言うから!」
「今がいい」
「愛してる!愛してるから落として!」
「じゃあさ…これまでに一度もないくらい
俺の事を強く抱きしめたらな?」
「え!?」
「早くしろよ…落としてほしんだろ?」
「わかった…」ギュッーーー
「うお!強いな」
「早く約束守って!速度落としてよ!
速すぎて怖いよ」
「じゃあ俺からヘルメット取って
お前がつけたらな」
「なんで?」
「いいから」
俺は岩ちゃんに言われた通り
岩ちゃんからヘルメットを取って自分につけた
「つけたよ!岩ちゃん…岩ちゃん?」
ーーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ー
つぎの日ニュースで
私男の人二人がバイクで事故にあったと
そのうち…一人が死んだと
その前に彼のことを話そう
最後に残した言葉は
『ただ…及川が助かってほしかった』
だ
彼は気づいていたんだ
及川に速度を落として!と言われる前から
ブレーキがきかないことを…
そして彼は及川に頼んだ
愛してるって言って
抱きしめてほしいと
彼はこれが最後になると
わかっていた
だから及川にヘルメットをかぶらせて
『助けたい』と思ったんだ
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