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愛してるの一言で4
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〜つぎの日〜
俺は少し遅れて朝練に行った
「あはよう」
全『おはよーございます!』
「おう…」
俺はまたあの死の夢を見たくなかったから
眠れなかった
「大丈夫か?すっごい顔してるぞ」
「旭か…ごめん…大丈夫だ」
「そうか…元気だせよ?」
「本当にありがとうな」
「…うん」
多分バレーの皆にもわかるぐらい
俺はすごい顔をしてた…
あの月島や影山でさえ
「大丈夫っすか?」
「…澤村さん…大丈夫ですか?」
と言ってきたんだからな
まぁ俺の返事は
「おう…ありがとうな」
「大丈夫だぞ!」だ
…だってな…これ以上皆に心配かけてなんて
いられない…もう少しで大会だ…
及川がフルいるんだ…負けてられない
「俺も頑張らないとな」ボソッ
でもその頑張りでさえ皆に迷惑を
かけてるなんているよしもない
〜旭〜
本当に元気がなかった
やっぱり大地には菅が一番いるんだ
俺は菅と大地が付き合ってたのは
結構前から知っていた
大地が見せる笑顔は他の皆に見せるような
笑顔じゃなくて、菅だけ特別な笑顔だった
俺はそれを見て菅にヤキモチを焼いてたんだ
菅が死んだ時も少しだけ嬉しさが混じっていた
本当に俺は嫌なやつだ
でも…少しだけ…少しだけでいいから
「俺を見てくれよ…大地…」
周りには聞こえないような声で囁いた
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