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部下たちはオレに飛びかかってきたと思いきやオレの身体をベタベタと触ってきた。
頬や腹を殴られたり蹴られたりすると思っていたオレは拍子抜け、そいつらのいやらしい手つきが気持ち悪くてキッと睨みつける。
「なんだよ…心底気持ちわりぃんだけど」
手を縛られているため殴ることが出来ないが、本当に気持ち悪かったから身体をぐいっとねじってその手を払い除けようとする。
しかしそいつらはこの動作を勘違いしたのか、感じてると思ったんだろう。ニヤッと口元を歪めてオレのことを見つめてこう言った。
「…もしかして、感じてんの?」
「ハッ、んなワケねぇし…」
案の定「オレが感じてる」って言われて、その瞬間虫酸が走ってオレは邪魔な長い前髪を払いながらより一層睨みを利かせる。そいつらは一瞬ビクッと震えたが、オレが縛られてるから何も出来ないと分かっているからかそんなに利かなかった。
「あ、そういやこいつのカオってどんな感じなんだ?」
「あ!俺も気になる!トウヤの素顔!」
「はっ…?…ッ!やめッ、触んなッ!!」
オレの右側にいるヤツがオレのマスクを外してきて、次に前髪を上げようとしてきた。長い前髪の下に手を入れられ、額に手を這わされる。
やめろ…めくるな…
見ないでくれ…!!
「「おおっ!?」」
前髪をめくられて驚きと期待の声が上がった。
めくられる前にぎゅっと目をつぶったけど、前髪で遮られていた光が射してくるのが瞼の裏側で分かった。
きっと瞼の向こうでは部下たちがオレの顔を見ているに違いない。嫌だ、見るな。こんなカオ見ないでくれ。
「……トウヤって童顔だったんだな」
「ッ!!み、見るなっ!」
オレが気にしてることをそのまま口に出されてオレは恥ずかしくなってさらにぎゅぅっと目をつぶる。
見られたくなくて顔を下に向ける。しかし、顎をぐいっと掴まれてまた上を向かされた。
「何か…全然想像と違う」
「まつ毛すごく長ぇし、目もデカいし」
「ハハッ、女みてぇ」
「うるせぇ!!黙れッ!!」
次々と俺にとってショックな語句が聞こえてくるからオレは顔を横にぶんぶんと振って、前髪をめくっている手を振り払った。
向こうで座って見ているオレに復讐心を漲らせているリーダー格のアイツもオレの顔を見て、はっと息を飲んで驚愕した様子だ。
もう嫌で嫌でチッと舌打ちをする。
「テメェら…覚えてろよ…絶対ブッ殺す……」
再び元に戻った前髪の間からそいつらを冷たい視線で睨む。でもさっきのような怯えてた感じはもう完全になくなっていて、あっけらかんとしたようにみんなで笑い合う。
「今まで怖いヤツだと思ってたけど脱力したかも。こんなに可愛いカオだったなんてww」
「こんな可愛いヤツに負けてたのかよ俺らww」
「何かもうトウヤのこと怖いとか思わなくなったわww」
クッソ…今まで隠してきたのに…
こんな形で見られるとか…マジサイアク……
ぐっと歯を食いしばってそいつらの言葉を聞かないように顔を伏せてなるべくカオが見えないようにする。
○○高校のトップ1のオレがこんな童顔だったとか、それを聞いたヤツは驚きで目の前のヤツらのように脱力するだろう。オレだって他校のトップ1がこんな可愛いカオしてたら嫌だ。戦う気も失せる。
でもオレは元々軟弱そうに見えて、意外と力が強く大柄な人でも投げ飛ばすことができた。だからそこらへんの雑魚をいとも簡単に潰しまくり、学校一の不良になってしまった。
「……ッ!?やめっ…」
いきなり股間を鷲掴みにされ、身体を強ばらせる。再度目の前のヤツらを見上げるとそいつらは嫌なほどニンマリと笑っていてそこで初めて「怖い」と思った。
「もっと可愛く乱れさせてやるよ、トウヤ」
「や、めろッ!!殺されたいのか!?」
身体を必死に動かして紐を解こうとする。でも、それは適うはずもなく、オレの身体を縛っている紐はしっかりと結ばれていた。
目の前のヤツらにその場に押し倒され仰向けになる。仰向けになると前髪も自然にめくれあがってしまうため、オレの童顔が見えてしまう。
身体もしっかりと押さえ込まれ、抵抗出来ないようにされる。
「クッソ…!離せ!!離せよ!!」
「おー、暴れんなよ。気持ちよくしてやるから」
「だからキモいっつの!!早く離せって…ッんぐっ!?」
こいつらの言っていることが訳分からなくて、口で抵抗していたら紐で口を塞がれた。後ろでキツく縛られたためうめき声しか発せられなくなる。
「んん"ーッ!!んゔッ!うゔーッ!!!」
「離せ離せってうるせぇからな。こっちの方がやりやすいし」
そう言うとそいつらは女が感じるという性感帯を弄ってきた。もちろん乳首も弄られて乳頭を摘まれ、クリクリとこねくり回してくる。それが何か変な感覚でオレは身じろぐ。
「っン…!んん"ッ!ンんぅ…!!」
そんな弄っても別に気持ちよくねぇし…!むしろ気持ちわりぃ!!
隙がないかとたまに強く肩を揺らしたり身体を起こそうとした。そんなオレを押さえていたヤツらははぁ…とため息をついた。
「元気良すぎだろ、コイツ。すげー抵抗してくるんだけど」
「さっきも喧嘩したばっかなんだろ?」
「もういっちょ薬注入するか!」
「ッ!!?ゔぅッ!!んん"ぅーッ!!」
最後の一言に身体は無意識に暴れ始め、薬を注入されることを拒んだ。今でも微かに薬は効いている気がしていたがオレは薬に強いのか、まだマシだった。けどこれ以上入れられたらきっと自分がおかしくなってしまう。
「っンん!!んゔッ…んんん"ん"ッッ!!!」
しかしそんなオレの抵抗も儚く、身体をしっかり地面に押さえつけられて首元に注射器の先を刺され、薬を注入された。
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