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朝
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高校入学して二カ月
季節は夏になり、俺は夏服を着て学校へと向かった。
電車で一本、最寄駅から徒歩5分の場所にある私立虹色学園
青いネクタイを気にしながら辺りを見渡すと、周りは皆半袖のシャツを着用してはいなかった
長袖のシャツを腕まくりしていて、とても暑そうだが、あれがお洒落なのかもしれない
教室に辿り着き、廊下側の一番後ろに座る
騒がしい教室で一人、イヤホンでバラードソングを聴く俺。朝から爽やかである。
朝といえば、明るい曲だったり目が覚めるような曲を聴くだろうが、俺は絶対バラードソング。
トントン
肩を軽く叩かれ、振り向くと友人のアツシが俺を見ていた
「おはよ、ユウシ」
「アツシ…」
「何聴いてんの」
「バラード」
「またかよ」
アツシは、俺の前の席に座った
「おいアツシ、この前貸した漫画返せよ」
「あー、あれまだ読んでない」
「はあ?」
「部活に、デートに忙しくてな」
デート…
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