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手を握られた
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「なに見てるの?」
春沢先輩が、本を数冊持ったまま声をかけてきた
「あ、えと、サッカー部、俺の友人がいるんで」
「あー、なるほど。サッカー部、なんかカッコイイよね」
「え!」
「俺、運動苦手だから、羨ましいよ。サッカー部とかモテそうだし」
「いやいや、春沢先輩ならサッカー部じゃなくてもモテますよ」
「いやいや」
茶色いまっすぐな髪が、風に揺れる
「春沢先輩の髪の毛、茶色くて綺麗ですね」
「これ、実は染めてるんだ」
「え!地毛かと思いました」
春沢先輩は髪の毛を触りながら微笑む
「ユウシくん、手綺麗だね」
「え」
ぎゅ、手を握られた
「え、え」
「羨ましい。俺の手カサカサ」
「あ、あの」
なんか触り方いやらしいんですけど
「ちょ、」
恋人繋ぎみたいに
手が繋がれている
「なに、ユウシくん」
「は、離してくれませんか」
「やだ」
え
「ほら、見せつけてやろうよ」
「はあああ!?」
窓に向かって、俺らが繋いでいる手を見せびらかすように挙げる春沢先輩
「ほら、誰か見るかも」
「や、やめてくださ「友人に気づかれちゃうかも」
やだ、やめろ、アツシにこんなとこ見られたら、
「やめろおおおおっ、、、」
ドス、
春沢先輩の足を蹴ると、見事命中
「い、っ、」
繋がれた手は離れ、
春沢先輩は唸る
「な、なにすんですかっ」
「手に入れたいんだよ、ユウシくん」
え
「俺、ユウシくんが好きだもん」
「は、」
なんつったコイツ!?
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