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脱出
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燐「俺先にいって助けを呼んできます!!!」
和彦「近くに車が止まっててその中に2人男の人がいるからその人たちに今の状況を伝えてくれ!!仲間なんだ」
燐「わかりました!!」
和彦「悠里大丈夫か…?もうすぐ助けが来るから。それまで頑張ってくれ」
「うん…。」
痛みはもう感覚を麻痺させていて逆に苦しくなかった。けど多分おれは助からないだろう…だからこそ命のある限り和彦のそばにいたい…
「ねぇ…和彦…あの歌歌ってよ…おれの大好きな歌…」
和彦「…確か初めて悠里を引き取ったとき夜になると寝ながら泣いていた悠里に歌ってあげた子守歌だよね?」
「それそれ…あの歌聴いてるとね安心できた…一人じゃないって…」
和彦が引き取ってくれなかったら全ての人間を嫌い憎み孤独な人生を送っていただろう…
「でもさ…なんでおれなんか引き取ってくれたの…?」
ずっと疑問に思ってたことをふと聞いてみた。
和彦「…おれたちが出会ったあの雨の日傘もささずうずくまって座っていたから傘を渡してさ…。そのときは渡してすぐ帰ろうとしてた。…でもこっちを見た君のその瞳に惚れたからかな?要するに一目惚れ」
そうだったのか…///
そんなときから俺のこと好きでいてくれたんだと思うと嬉しいや…
でも俺もそのときからきっと和彦のことを
「本当ありがとな…和彦と暮らせて俺は幸せだったよ…今まで伝えられなかったけど…大好き…誰よりも愛してるよ和彦…」
和彦「やめろよ…まるで最後みたいじゃないか…悠里は助かるんだ!!おれは…まだお前と一緒にいたい!!!」
ごめんな…和彦…
でもおれもう限界なんだ…
”お前を守れて死ぬ”
一番嬉しい死に方だよ…?
だから後悔なんてしてない…
ここからいなくなってもおれはずっと見守ってるから…
……っでも…本当はまだ一緒にいたい…!!
そばでいつまでも仲良くくらしていたかった…!!
いいたいことたくさんあるのにもうそんな力は残っていなかった。
「わりぃわりぃ…てかはやく歌ってくれよ…子守歌」
和彦「わかった…」
さよなら…
和彦……
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