アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ー14ー
-
しばらく神島くんは職場を見学中。
僕は消しゴム掛けをひたすら。
「なぁ!俺もやりてぇ」
隣にドスッと座るとキラキラ目を輝かせ
僕の腕をつかむ。
これがあの不良?
「…あ、ぅん。じゃ…これお願い」
そう言ってまだ手についていない
方をわたす。
「サンキュ!」
うっ…眩しい。
「やべぇ、やべぇーよ。俺、手伝ってる!」
子供のようにはしゃぐ君。
「あら?恋の友達?こんにちは」
買い物に帰ってきたのか
仕事部屋に入ってくるお母さん。
「…ども。」
先程とは違い笑顔が消える。
「お名前なんて言うの?」
「神島健人」
「いいお名前ね、そーだせっかくだからご飯食べてく?」
お母さんは嬉しそうに
神島くんと話す。
でも…神島くんは違う。
一瞬だけどとても悲しそうな顔をし
「あ、いっす。今日は帰るんで」
そう言って鞄を持ち
玄関へかけていった。
「お、おじゃましました!楽しかったす」
そう言い残し
僕の家から出ていった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 17