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177 家族が来ても
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父と母が揃って来た。
マコも。
緊張する。
何かの最後通達されるみたいだ。
きっと血の気が引いていたんだろう、
母さんが、
「そんなに緊張しないで、潤、、」
と、優しい声で言った。
「私から話すわね。
潤、話す機会が今になっちゃって、ごめんなさいね。
母さんも、どうしたら良いかわからなくって、、、
病室に来ても、一言二言で終わっていたわね。
潤が、家に帰れないと聞いて、、母さん、、、」
涙をこぼし始める母の肩に、父が手をやった。
「潤、、あなたを責めているのではないのよ。
だから、安心して。
それより、私が、、、」
「佳子、その話しは、また後でしよう。
気持ちはわかるけれど、
いまはね、潤の一人暮らしの事を話そう。」
「そうだったわ。
潤、一人暮らし、、するのね、、。
私の中では、まだ、本当は嫌なのよ。
潤と暮らしたい。
けれど、潤が、今は1人が良いというのだから、
今まで、わがまま一つ言わなかったあなたがそう言うのだから、
相当の事だってわかるから、、潤、、」
「一人暮らし、しても良いわ。
でも、、お母さんのためにして欲しい事があるの」
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