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試合
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SIDE黒子
《それではただ今より、誠凛高校 対 霧崎第一高校の試合を始めます。》
センターラインに5人が並ぶ。
誠凛高校のメンバーは、
日向さん、伊月さん、火神くん、木吉さん、
小金井さん。
霧崎のメンバーは、
花宮さん、瀬戸さん、僕、古橋さん、原さんだ。
「…どんな卑怯な手を使ってきたとしても、俺たちはぜってぇに負けねぇ。」
僕の目の前の火神大我くんがそう言った。
嗚呼、うざったい。耳に障る声だ。
その挑戦的な眼も、性格も。
全てが僕の癪に障るんですよ。
全部全部全部全部。
火神くんを見てるだけで、僕のかつての相棒だった青のアイツを彷彿とさせるのだ。
「…卑怯な手?何ですか、それ。
僕たちはただバスケをしてるだけですよ」
僕の言葉が癇に障ったのか一気に険しい顔になり、今にも殴りかかってきそうな勢いだ。
僕がまだ殴られていないのは、きっと横で木吉さんが火神くんの肩に手を置いているからだろう。
『耐えろ。』
木吉さんの眼はそう言っているよう見えた。
ブザーが会場内に鳴り響いた。
試合が始まったのだ。
誰から潰そうかな、火神くんは後からのお楽しみでとっておきたいですしね…
そんな僕の目の前に映ったのが、
誠凛高校のキャプテンであり、チームの要でもある、
日向さんだった。
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