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SIDE黒子
「黒子っ!俺さーアイツ潰したい」
コートにはいる前、そう言って高尾君が指をさしたのは
「伊月さん…ですか」
鷲の目(イーグルアイ)の持ち主、
伊月俊さんだった。
「何でまたあの人を??」
「なんつーかさ、同族嫌悪ってヤツ?ww」
高尾君の言う事はいつもよく分からない。
「…まあ良いんじゃないですか?
僕は火神君と適当にそこら辺の人を壊しますし、花宮さんは木吉さんの一点張りですしね…」
「おお!やった♪ありがとな!」
さも楽しそうに、おちゃらけた感じに言う高尾君は、やっぱり怒らせたら達の悪いような人種なんだろうな、と感じた。
見ていて下さいね緑間君。
かつての貴方の相棒の本性を。
かつてのチームメイトの堕落を。
『きっと緑間君は高尾君が大好きだったんですね。』
だってほら、
泣きそうな目で高尾君を見つめている。
『きっと〝何かの間違いだ〟とでも思ってるんでしょう。』
コートに入ると火神君がこっちをすごい目つきで睨んでいた。
闘争心剥き出しで、虎のような迫力がありますね。
まあ怖くもなんともないんですけどね。
火神君の目には、確かに迫力のある光を宿している。
が、僕には微かに感じ取る事ができた。
〝怯え〟 〝動揺〟
そんな光も微かに宿しているのだ。
自分も日向さんみたいになるのではないのか、と言う〝怯え〟
そして、日向さんが居なくなったことで、
いつもとは違う部員たちの不安。
火神君は少なからず僕達に怯えている。
それが少しであったとしても、
充分につけいる隙がある。
さあ試合が始まった。
僕はまず、
チワワみたいな茶髪の無名選手を壊すことに専念しよう。
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