アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
〃 ②
-
「…そうか。
純、オレも純のことが好きだ 」
「……えっ? 」
「一生、近くに いて欲しいと、思っている 」
(マ、マジかっ!
これって、まるで プロポーズじゃねぇか!
すげぇ嬉しい…)
「い、一生、って……」
「ああ。
お互い 家庭を持って 子どもが出来ても
一生、純が近くに いてくれたら良い、と
思っている 」
「……か、家庭………こどもっ?! 」
「家族ぐるみ でな。子どもが同じチームで、
野球が出来たら良いな 」
「あ、ああ……」
(……ホラな、やっぱり哲は哲なんだ…
コイツの未来に寄り添うのは奥さんて存在で……
オレが望む未来とは、違いすぎる……っ)
「ははっ そうか、哲。
子どもも青道に入れるのか ?!
てか、女の子だったら どーすんだよ?」
「男が生まれるまで ガンバルさ 」
「ずーっと 女の子しか生まれなかったら?」
「その頃には、女子の高校野球も今より メジャーになってるだろうから、
女子チームを作るのも 良いかな 」
「9人 女の子かよ! 奥さん、大変だなっダハハ」
(チクショウ…
下らねぇ事 言ってんじゃねぇよ、オレ!
…奥さん、とか 声が震えるっての!
笑うフリして誤魔化さねぇとっ )
「…でもよ、哲。
男の子が生まれて、青道で野球を やるとしたら、
今度はオレの子が4番を打つからな!」
「はは、じゃあオレの子が3番を打つか。
……そして、純が してくれたように、
チャンスを拡げて4番に つながせるよ 」
「 ?! 」
( 哲……また その目で……。
そんな 大事なものを見るような目で見ないでくれ…オレ…勘違いしちまう……)
「純が…オレの前を打つ皆が、
塁に出てチャンスを作ってくれたおかげで、
オレは4番としての仕事が出来た。
オレを…4番を4番たらしめてくれたのは、
純と、皆のおかげだ 」
「 ! 」
(バカヤロー!
4番に座って仕事をするのが どんだけ大変な事か、オレ達が 知らない とでも思ってるのか?!
不動の4番に寄せる信頼と期待……
オレ達は、お前が決めてくれると信じてたから、
必死に お前に つないでたんだっ
…それを、オレ達のおかげ、だと?
何で、そんな事 今 言うんだよ……)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
55 / 85