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〃 ④
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教室で、だよ!誰が来るか分からないのに、だよ!
オレ あの時、何でだか悔しくなったんだよね。
だから、わざと足音たててやったよ。ニヤリ
そしたら慌てて離れたけどさ、いい気味。
「あれ?御幸、また来てたの?」って
オレが聞いたら、「あ、はい、亮さん」なんて
どぎまぎしてたっけ。ザマミロ
純は気まずそうに そっぽ向いてたけど、
耳が赤くなってて………すごくイラッときた。
「そ。じゃオレは これで。純、また明日」って
我ながら黒い声で言ってやった。
これはネタにして皆の前でからかってやろうか、と
思ったんだけど、次の日、性懲りもなく御幸が
来るもんだから。
純と楽しそうに話してるもんだから。
オレの心がザワついて。
御幸が行った後、純に聞いたんだ。
「なんで毎日、御幸が来るの?」
「オ、オレに聞くなっ」
純がうろたえた風に答えるから、オレは続けて聞いた。
「て、ゆーか、純はイイの?御幸に振り回されて?哲がいるクセに!」
「 ? ……亮介?」
「昨日だって、何アレ?教室で!
イチャイチャしてさ!」
「 ?! 」
目撃したコトをバラすと、純が顔を赤くして。
「き、きのう、って……」
「オレ、見てたから。もしかして、いつも してるの?じゃ、他にも見てる人 いるんじゃない?
よく やるよ!引くよね」
オレ、一度 吐き出したら止まらなくなって…
「大体、御幸のヤツ おかしいんじゃない?
オレの純に いつまでも まとわりついてさ!」
オレの純………
つい、スルリと出てきた言葉だった。
正直、焦った……自分でも意識してなかったから、
あの時は。
純が気付いたか、分からない。
混乱したオレは、教室を出てしまったから。
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