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「あ、おはよう」
あれから10分くらいしたらあいつが起きてきて、ソファーに座ってる俺の隣にどかんと座り込んできた。
「コーヒー」
「あ、うん待ってて」
あいつからおはようなんてもう何ヶ月も聞いてないから、俺もそろそろ挨拶なんてやめたほうがいいのかな?
淹れたばかりのコーヒーをあいつの前に置いてやって、ソファーから動かないから朝は食べないってわかって、なんか恥ずかしいから用意してた食いモンを全部片付けた。
「今日も夕飯いらない?」
朝飯はともかく夕飯は用意すんの大変だし、それはマジでゴミにしたくないから一応聞いてみる。
ここ二週間家で食べてないから。
「あー、いらねえわ。」
「そう…」
「毎日同じ質問聞かれるのうざいんだけど。食うときは言うから」
「うん…ごめん」
俺と目も合わせようよしないで、コーヒーを飲み、タバコを手にした。
最近また部屋で吸うようになった。
一緒に住み始めた頃に俺がタバコの煙のせいで喘息起こして…それからはベランダでしか吸わなくなったのに最近は…
「お前部屋で支度してれば?」
って、逆に俺をどこかに行かせるっていうか…
まあ、まだ一応気に掛けてくれてるから感謝しないとだけど。
それに丁度仕事だから着替えるのに丁度いいか。
シャワーは…今日はいいや。
支度も終わり、部屋から出るところなんだけど、
いってきますって言ったほうが…いいのかどうか迷ってる。
返事はこない。
それは知ってるけど一応言っといたほうがいいのかな?
いってきますっつって素早く部屋から出ればいいか。
「いってきます」
そしてバタンと戸を閉めた。
ーーーーーーーーーー
こんな関係、終わりどきを示してのかな?
もう上手くはいかないから早く諦めろ、別れろって事なのかな?
でもたまに…あいつは俺に優しかったりする。
本当にたまーに俺が好きなもんと仕事の帰りに持って帰ってきてくれる。
「これ、好きだろ?」
ってそっけなく。
だからは俺はまだ信じてる。
あいつは…
智也は俺をまだ好きでいてくれてると。
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