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朝はいつもより早く起きた。
起きてすぐ俺の顔が真ん前にあったら嫌がるだろうから。
寝顔…久々に見たなぁ…
やっぱり今も昔も変わらずかっこいい。
そして、やっぱり好き。
好き…だよ?
智也は…
俺の事をどう思ってるの?
「アホらし…」
俺に深いこと考えるのは似合ってない。
本当は今日は一日中寝ていたかったんだけど、なんか家にはいたくないから
「映画…でも観るか…」
映画館なら寝れるし。
そしてそのついでに修理屋行こう。
先に修理屋寄ったら
「3日後に取りに来てください」
って言われた。
は?3日も??
いやいやいや…それこそ智也にうざそうな顔で「お前ビジネスホテルに泊まってれば?」とか言われそう…
でも…
俺も折れちゃダメだ。
「俺もここの家賃の半分出してんだけど」
って言ってやる。
それからよく知ってる街を歩き回って、映画観る前に朝飯ってかもう昼飯食おうと適当な店に入った。
家に居たくないからって一人でブラブラするのもあんまりいい案じゃなかった。
だって自分でもなんで俺が今一人なのかわかんないから。
俺たちまだ付き合ってる事になってんだろ?
だって別れれたらとっくにあの部屋にいないし。
だから付き合ってるって事じゃん?
じゃあ好きなの?
俺たち好き合ってるのか?
よくわかんない。
俺は好きだけど…
え、ってことは智也は俺の事好きじゃないの???
もしかして責任感で付き合ってんの?
んなの…
くっそ悔しいんだけど。
「あれ?もしかして堀川?」
「あ?」
「堀川じゃん!!」
「あ、本当だ。久しぶり」
そんなくだらない事考えてたら何者かに声を掛けられた。
そしてそこには俺がよく知ってるイケメンの二人。
「望月と桐島?」
「おう!つかなにお前一人で寂しく食ってんの?」
そしてさっきからうっるせえのが桐島。
こいつらは俺の高校ん時のダチだ。
俺らも一緒に座っていいかー?
とか聞きながらまだなにも答えてないのに図々しくテーブルの向こう側に座り込んだ。
「入江と一緒じゃないの?」
「うん。てかなにお前、駿と別れたの?」
「はぁ!?なんで俺らが別れないといけねえんだよ!今でもラブラブですよ」
「うっざ」
駿ってのは俺の隣の席にいたチャラかった奴。そして俺の従兄弟。
「もうすぐ駿の誕生日だから。プレゼント探しに」
「本当うざい」
「お前さっきからそれしか言ってないじゃん」
しかも惚気話とか。今の俺にはんなの聞いてられねえよ!
でもこいつらのおかげで一人じゃなくなったし、なんだかんだ楽しい日が過ごせた。
あれから一緒にプレゼント選んでやって、映画に付き合ってもらって、帰りに一杯付き合ってやった。
「そういえば同窓会来週だから入江と一緒に来いよ」
「え?んな話あったっけ?」
「メールしたから!」
「あ、そう?」
そういえばそんなメールあったかも。
久々に飲んで頭がフワフワしてて、何故か今すぐ智也に会いたいと思ってしまった。
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