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「ほらほら上がって上がってー」
「俺マジで仕事持ち帰ってきたから、こういうのは今日は…」
「えー?言い訳もういいよ。どうせ入江とも別れたんでしょ?俺もアリアンと別れた。だったら何してもいいじゃんか」
話が噛み合わない。
こういうのは…間違ってるし、それに俺はもうしたくないけど…別に抵抗してまでって程嫌ではない。
散々体を重ねてきたんだ、今更だって事だ。
でも、俺が今言いたいのは、こんなに無理矢理にする必要があるのかって…
だって、具合が悪いのは本当だし、仕事も早く帰って終わらせたいくらいだ。
仕事場が同じなこいつになら解ってもらえるはずなのに、どうして俺の腕を離してくれないんだ。
痛いほどに掴まれながら、引きずられて行った先は、中山の部屋。
「中山、今日は本当に無理だよ。明日…にしないか?そんなに溜まってるなら口でしてあげるし…でも本番は…」
「うるせえな」
「え…」
中山の普段の口調からズレた言葉使い。
酷く、低くて、背筋に冷やっとするくらいに冷たい声。
そして、その瞬間全身が震えだした。
その全てが、智也を思い出させるから。
俺を嫌いになった智也と、俺が知らない中山が…重なって見える。
「お前のせいで、俺まで狂っちまった」
アリアンちゃんにバレたのは…俺にも重大な責任があるけど、それでも半分は、こいつが決めた事だ。
なのに、どうしてここまで怒るの?
「痛っ…!」
俺の腕に思い切り爪を立てられ、肌が切れた感覚がした。
それでも容赦なく、肉の中までとグリグリ爪を刺す。
「…っ!!」
血がダラダラ出てきて、痛くて声も出ない。
腕から感じる痛みが全身へ走り、頭まで痛くなってきた。
具合がすでに悪いのに、いきなりの酷い痛みにより目眩がして、中山に腕を掴まれながら、俺は床へ倒れた。
だが、完全に床に横になれなくて、中山の前に跪く形になり、ようやく腕を離してくれたかと思ったら、今度は髪の毛を掴まれ、強制的に上を向かされた。
「はは、そうそう、今、俺の事で頭がいっぱいだろう?俺の事だけ考えてるお前は、世界一綺麗だよ」
「ぐぁっ…!!」
痛みと、恐怖と、混乱で、涙で顔がグチャグチャになってると思う。
何度も何度も、俺を、優しい声で『綺麗』と言いながら、何度も何度も、俺の腹を蹴り、
体に力が入らないのに、髪の毛を掴まれているため、床に体を預ける事もできない。
「ゆうき、お前は誰よりも綺麗だ。だから俺の元に戻ってこい…入江なんか忘れちまえ…」
痛みと、疲れと、色々な感情が混ざり合って…
すぅーっと意識が遠くなっていき…
いつの間にか目の前が真っ暗になった。
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